青池(十二湖)

青池(十二湖)

青森県深浦町、白神山地の西麓、ブナの森に包まれた33の湖沼が十二湖。湖沼群の東端に位置し、多くの人が十二湖探勝の目的地にするのが十二湖の青い瞳、青池。五能線の観光列車「リゾートしらかみ」にも青池編成があることから、十二湖の象徴的な存在であることがわかります。

ブナの森が育む青い池

ブナ林からの湧水などで育まれる池の水は、池底の倒木がはっきりわかるほどの透明度です。
早朝、夕方に行くと日陰で、透明感がイマイチで、逆に日が高すぎても、ハレーションで見えづらいので、できれば新緑のシーズン、晴れた日の11:00頃などがおすすめです。

青池から階段を登った先には「ブナ自然林」もあり、ブナの森が青池の水を涵養していることがよくわかります。
青池から徒歩15分、落口の池の南にある沸壺の池も、青池に負けず劣らずの青さを誇り、透明度は十二湖でも随一で、沸壺池の清水(わきつぼいけのみず)は、環境省の「平成の名水百選」にも選定されています(十二湖で「青い池」と呼べるのは青池、沸壺の池の2ヶ所だけです)。

青池の水はなぜ青い!?

青池(十二湖)

青池、沸壺の池とも青く見える理由は解明されていませんが、青池の水の光吸収測定や分析結果から、「透明度の高い水のため水以外の着色性溶質および懸濁物が極めて低濃度であるために、青い液体という水の本来の性質が際立っているため」(青森県環境保健センター)だと推測されています。
青池の展望台が青池の北西に位置することから、太陽の方位角も微妙に影響し、季節や時間帯で色が変わって見えるのです。

北海道美瑛町の「青い池」は、湖水に懸濁している火山性のケイ酸アルミニウム粒子が光を散乱させて青い色を示していますが、十二湖の青池は、着色性の溶質や懸濁物の濃度が極めて低いため、「水本来のもつ青さ」が強調されているのです(水の分子が赤い光を吸収するため、水も本質的にはわずかな青色)。

つまりは、青池こそが、水の青さを実感できる貴重な場所ということに。

青池(十二湖)
青池(十二湖)
名称 青池(十二湖)/あおいけ(じゅうにこ)
所在地 青森県西津軽郡深浦町松神国有林
関連HP 深浦町公式ホームページ
電車・バスで JR十二湖駅から弘南バス十二湖行き(4月下旬~10月下旬運行)で15分、奥十二湖駐車場下車、徒歩10分
ドライブで 東北自動車道浪岡ICから約116km
駐車場 森の物産館キョロロ駐車場(50台/有料)
問い合わせ 深浦町観光課 TEL:0173-74-2111
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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