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鶴の舞橋

鶴の舞橋

青森県北津軽郡鶴田町(つるたまち)にある農林水産省のため池百選に選定の津軽富士見湖(廻堰大溜池)の入江に、平成6年7月8日に完成した橋が鶴の舞橋(つるのまいはし)。全長300m、3連太鼓橋(3連アーチ橋)としては日本一長い木橋で、鶴と国際交流の里・鶴田町のシンボルにもなっています。

「鶴の舞」はタンチョウの求愛ダンス

「鶴田命名の起源は、文字通り鶴に因んだ村名であろう。西比利亜から来るにも、将た南洋から帰るにも、日本海を渡るには、津軽地方は腹ごしらえに丁度良い地位である関係上、昔は群居せしものらしく」(『鶴田郷土史』)とあることから、もともと鶴の飛来地だったことが、鶴田町という名の由来。
鶴の舞橋は、タンチョウを飼育する丹頂鶴自然公園と富士見湖パークとを結ぶ、木造橋。
樹齢150年以上の青森ヒバを使用しています。
鶴の舞橋の名も、丹頂鶴自然公園のタンチョウが、春に求愛行動として鶴の舞(求愛ダンス)をすることに由来しています。

例年、クリスマス前後には、『富士見湖パークイルミネーションイベント』も開催。

平成28年夏、放送のJR東日本「大人の休日倶楽部」青森県「津軽の逆さ富士篇」で、吉永小百合がこの橋を渡るシーンが放送され、注目されるようになりました。

鶴田町の「鶴」はタンチョウのこと!

現在、タンチョウは、釧路湿原、霧多布湿原など道東を中心に、北海道にのみ生息していますが、江戸時代には東北や関東はもちろん、九州に至るまで日本各地で観察された記録があります。

津軽藩の藩庁日記『国日記』によれば、寛文6年(1666年)〜享保9年(1724年)年の間、ツルの捕獲は102例が記録され、そのうち丹頂(タンチョウ)が29例ともっとも多く、真鶴(マナヅル)24例、黒鶴(ナベツル)9例、種別記載なし38例、トキ、ソデグロヅル各1例ということから(北海道大学大学院の研究員・歴史鳥類学の専門家、久井貴世さんの研究「タンチョウと人との関係史」による)、江戸時代の前半には津軽平野でタンチョウがごく普通に観察できたことがわかります。

そうした歴史から鑑みて、鶴田町の「鶴」はタンチョウと推測でき、鶴の舞橋も、まさに「タンチョウの求愛ダンス橋」であることがわかります。

鶴田町は鶴へのこだわりが強く、玄関駅となる五能線・陸奥鶴田駅(「リゾートしらかみ」が停車)は、鶴がモチーフで、鶴が翼を広げたイメージの駅舎で、駅の脇には「丹頂地下道」も整備されています。
ちなみに五能線では、木造駅(きづくりえき)が、亀ヶ岡石器時代遺跡から出土した遮光器土偶の巨人版が配され、目を点滅させて電車の到着知らせるという強烈なインパクトで、町(現・つがる市)をPRしていますが、鶴田町はタンチョウと個性派の駅が多数あります。

鶴の舞橋
名称 鶴の舞橋/つるのまいはし
所在地 青森県北津軽郡鶴田町廻堰大沢
関連HP 鶴田町観光ウェブマガジン
電車・バスで JR陸奥鶴田駅からタクシーで15分
ドライブで 津軽自動車道五所川原ICから約13km
駐車場 富士見湖パーク第1駐車場・第2駐車場を利用
問い合わせ 鶴田町企画観光課 TEL:0173-22-2111
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

津軽富士見湖(廻堰大溜池)

青森県北津軽郡鶴田町にある青森県内最大の貯水湖が津軽富士見湖。万治3年(1660年)、弘前藩4代藩主・津軽信政が西津軽の新田開発のために堤防を築き、用水池にしたもので、廻堰大溜池(まわりぜきおおためいけ)が本来の名称。農林水産省の「ため池百

丹頂鶴自然公園

青森県北津軽郡鶴田町、ため池百選に選定の津軽富士見湖(廻堰大溜池)の湖畔につくられたタンチョウを飼育する公園が丹頂鶴自然公園。文献から江戸時代には津軽平野にもタンチョウが飛来していたことがわかり、鶴田町(旧・鶴田村)の町名の「鶴」もタンチョ

富士見湖パーク

青森県北津軽郡鶴田町、ため池百選に選定で、津軽富士(岩木山)を眺めるビュースポット、津軽富士見湖(廻堰大溜池)の湖畔につくられた公園が、富士見湖パーク。12.4haの敷地に、わんぱく広場、ピクニック広場、お祭り広場、町民広場などが配され、ロ

鶴の里ふるさと館

青森県北津軽郡鶴田町、津軽富士(岩木山)のビュースポット、津軽富士見湖(廻堰大溜池/まわりぜきおおためいけ)の湖畔近くにある茅葺きの古民家が鶴の里ふるさと館。後中野(こうなかの)集落にあった明治7年築の茅葺き農家(川村家)を平成7年に移築、

 

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