箱根外輪山沿いに900m〜1000mをうねうねと走るのが芦ノ湖スカイライン(全長10.75km)。
箱根峠〜湖尻峠が一般区間(夜間は閉鎖)、湖尻峠〜湖尻水門が特別区間(夜間は無料開放)になっています。
箱根外輪山を走るから全線が絶景!
湖尻峠で箱根スカイラインに入れば、箱根外輪山沿いのドライブはさらに長尾峠まで続きます。
富士山型の成層火山だった25万年前の箱根火山が、18万年前に空洞化した内部が陥没して巨大なカルデラ(凹部)が誕生。カルデラ湖が芦ノ湖で、外輪山(古期外輪山)が箱根スカイライン沿いの海ノ平(941.5m)、山伏峠(1035m)、三国山(1101.8m)などの山並みです。
ちなみに、海ノ平近くには中世の東海道である平安鎌倉古道が通り、街道を監視する山城も築かれていました。
芦ノ湖スカイラインは、そんな箱根外輪山の外側、富士山や愛鷹山、駿河湾を眺望する絶好のロケーションに位置しているので、コース自体が展望台となっているのです。だから全線が絶景! 逆にいえば芦ノ湖スカイラインとはいうものの、一般区間(箱根峠〜湖尻峠)では芦ノ湖を眺められる場所はありません。
山伏峠、杓子峠、三国峠が3大展望スポットですので、この3つの展望地では休憩をとるようにしましょう。
絶景スポット(1)山伏峠
箱根峠側から料金所をくぐると、最初に登場するのが山伏峠。
山伏峠は、GWや夏休みに東邦航空がヘリコプター遊覧を実施するほか、「レストハウス・フジビュー」が貴重なレストスポットになっています。
また駐車場に車を停めて少し尾根沿いに北へ5分ほど歩けば、標高1035mの山伏峠山頂。
芦ノ湖と駒ヶ岳の絶景を得ることができます。
↑山伏峠から芦ノ湖方面の眺め。芦ノ湖スカイラインから芦ノ湖を眺める貴重なポイントになっています
↑山伏峠から駿河湾・富士山側の眺望。眼下に三島・沼津市街が広がります
絶景スポット(2)杓子峠
杓子峠は、芦ノ湖スカイライン箱根峠から4km、湖尻峠から6.5kmに位置する、標高980mの展望スポット(山伏峠からすぐ)。
芦ノ湖スカイラインではもっとも裾野市側に突き出したカーブの突端に駐車場が配置されています。
そんな地理的な要因もあって、
「芦ノ湖スカイラインナンバーワンのビュースポット」(芦ノ湖スカイライン)とのことです。
季節によっては大雲海が期待できる場所でもあるのです。
↑杓子峠の表示には標高1030mとありますが、それは駐車場の背後に聳える外輪山山頂の標高で、駐車場の位置は980mです
絶景スポット(3)三国峠
杓子峠〜三国峠の間に設置されたメロディーぺープ(メロディーロード)は、「東京から一番近いメロディが聞こえる道路」で、310mの区間を時速40kmで走行すると、上り線では童謡「ふじの山」が、そして、下り線には『新世紀エヴァンゲリオン』のオープニング曲で大ヒットした「残酷な天使のテーゼ」(A Cruel Angel’s Thesis)が流れる仕組みです。
なぜ、『新世紀エヴァンゲリオン』なのかといえば、実は『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する架空の都市「第3新東京市」は、芦ノ湖北岸にあるという設定だったのです。
メロディーぺープを越え、命の泉(命之泉神社)を過ぎると三国峠展望所。
こちらも富士山側のビューポイントで富士山の裾野から駿河湾までの大パノラマが広がります。
背後にある三国山(1101.8m)は、相模・駿河・伊豆の国境に位置していたことが名の由来という。
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