JRグループ5社のうち、「平均駅間距離」が長い会社は北海道、短い会社はJR四国ですが、路線別に見るとTOPはJR東日本の鶴見線(0.81km)、2位にJR西日本の大阪環状線(環状一周部分)1.14km、3位に山手線(運用上の環状運転部分)1.15kmと大都市圏が続きます。
駅間距離の長短には法則性がある!?

国鉄をルーツとするJRグループの平均駅間距離は、東海道本線のように長距離輸送に対応した蒸気機関車牽引時代に敷設された路線は、一般に平均駅間距離が長い傾向にあります。
長距離幹線網を形成する本線とよばれるような幹線では今も駅間距離は平均して3km以上あります。
それに対して近郊型で当初から電化された路線では、加減速が容易な電車が走ることを想定して敷設されていることもあって平均駅間距離が短くなっています。
それでも軌道(路面電車)がルーツの私鉄や当初から通勤通学の輸送に特化していた私鉄に比べると長い駅間の傾向があります。
ローカル線で、駅間距離が短いのは、もともと地方鉄道として開業し、戦時下に国有化された路線に多く、4社の私鉄が前身となる飯田線などはその典型です(TOP10には入っていません)。
4位の境線は山陰本線敷設時に物資運搬用に敷設された路線で、米子市の近郊線として駅の増設が図られているため、4位にランクインしています。
ゲゲゲの鬼太郎に登場する妖怪を駅名の愛称に採用、「ねずみ男列車」、「目玉おやじ列車」なども運転されています。

JR全線「平均駅間距離」短い順 TOP10
順位 | 路線名 | 平均駅間距離 | 路線距離 | 駅数 |
1位 | 鶴見線 | 0.81km | 9.7km | 13駅 |
2位 | 大阪環状線(環状一周) | 1.14km | 21.7km | 19駅 |
3位 | 山手線(環状一周) | 1.15km | 34.5km | 29駅 |
4位 | 境線 | 1.19km | 17.9km | 16駅 |
5位 | 可部線 | 1.20km | 15.6km | 14駅 |
6位 | 桜島線 | 1.37km | 4.1km | 4駅 |
6位 | 南武線 | 1.37km | 39.6km | 30駅 |
8位 | 小野田線 | 1.39km | 13.9km | 11駅 |
9位 | 宮崎空港線 | 1.4km | 1.4km | 2駅 |
10位 | 青梅線 | 1.55km | 37.2km | 25駅 |
JR全線「平均駅間距離」短い順 TOP10 | |
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