「三人寄れば文殊の知恵」という諺(ことわざ)にある、文殊とは知恵(智慧)を司る文殊菩薩(もんじゅぼさつ)のこと。この文殊菩薩が祀られるパワースポット3ヶ所が「日本三文殊」と呼ばれる場所で、大和の安倍文殊(奈良県桜井市)、丹後の切戸文殊(京都府宮津市智恩寺)、出羽の亀岡文殊(山形県高畠町)の3ヶ所です。
「知恵の文殊」の文殊菩薩におすがりする!
受験シーズンが近づくと、思わず神頼みしたくなりますが、どこの神仏に頼むのかも重要です。
そこで注目が日本三文殊といわれるパワースポット。
「三人寄れば文殊の知恵」は、頭脳明晰なくても3人が知恵を持ち寄れば何か良いアイデアが浮かぶというもの。
「文殊の知恵」というように、文殊菩薩は知恵を司る菩薩なのです。
釈迦如来を中尊として、その左右に両脇侍(きょうじ)として並ぶ、つまりは釈迦如来を脇で守っているのが文殊菩薩と普賢菩薩で、この形が釈迦三尊像。
仏像としては、右手に知恵の象徴の宝剣、左手には蓮華や経典を持っているというのが一般的です。
安倍文殊
奈良県桜井市阿部645
大化の改新時の左大臣・安倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ)の氏寺として創建。
鎌倉時代を代表する仏師快慶の作で巨大な獅子に乗った姿で、高さは7m(日本最大の文殊菩薩像で国宝)。
「知恵の文殊」として有名。
全国の安倍さん(阿部さん)のルーツでもあります。
切戸文殊(智恩寺)
大同3年(808年)、平城天皇(へいぜいてんのう)の勅願寺として創建。
木造文殊菩薩像は国の重要文化財。
亀岡文殊(大聖寺)
大同2年(807年)、徳一が文殊菩薩を安置して創建。
高さ29cmの木造文殊菩薩騎獅子像(秘仏本尊)を安置。
「文殊の知恵」といわれるのは、単に学業だけでなく、生きていくための生活の知恵を授けてくれるとのこと。
【日本三大文殊】受験生の合格祈願は、日本三文殊へ! | |
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