日比谷セントラルビル公開緑地(江戸城外濠復元石垣)
江戸城外濠跡に位置する日比谷セントラルビル。その公開緑地には江戸城外濠の石垣を復元保存しています。昭和9年に日産館、昭和19年に大日本帝国海軍の艦政本部などが置かれた場所で、昭和31年以降は三井物産の所有となり、物産館と…
江戸城外濠跡に位置する日比谷セントラルビル。その公開緑地には江戸城外濠の石垣を復元保存しています。昭和9年に日産館、昭和19年に大日本帝国海軍の艦政本部などが置かれた場所で、昭和31年以降は三井物産の所有となり、物産館と…
江戸城の本丸と二の丸をつなぐ坂道。江戸城築城の際には、江戸湾の日比谷入江が目の前まで迫り、坂の途中から海が見えたのが名の由来です。往時には坂の上には、汐見坂門がありました。また坂の横には白鳥濠があって、防御が堅いのがよく…
赤坂方面から外濠を渡り、赤坂見附(赤坂御門)を入った先の坂道。現在では都道府県会館、赤坂プリンスクラシックハウス前の坂道が諏訪坂。もともと諏訪氏の屋敷のあったことが名の由来です。諏訪氏というのは、諏訪神社上社大祝(おおほ…
江戸城を守る主要な城門「江戸城三十六見附」のひとつで、外濠(そとぼり)に位置する枡形門。平河町2丁目の都道府県会館前の交差点一帯がかつての城門(見附)の跡。濠端に小さな園地が設けられ、一部の石垣が残され、往時を偲ぶことが…
1612(慶長17)年、甲州流軍学の創始者・小幡景憲(おばたかげのり)によって縄張りされたと伝わる江戸城外郭門のひとつ。江戸城の城門は枡形門と呼ばれる石垣をコの字型に巡らした強固なものですが、喰違見附は土塁を前後に延ばし…
皇居東御苑の梅の名所といわれるのが梅林坂。梅の開花期である2月上旬頃には石垣と梅の花という絶景スポットになっています。もともと、太田道灌(おおたどうかん)が江戸平河城を築城した際に、領地である川越の三芳野神社(みよしのじ…
多聞(たもん)とは城郭の石垣上に建てられた長屋のこと。通常の城壁より防御機能を高めたもので、富士見多聞は江戸城本丸に配された多聞。文字通り富士を眺めました(現在は眺望できません)。江戸城本丸には多聞が随所に築かれていまし…
現在は皇居東御苑の一部となった江戸城の本丸。その本丸跡の蓮池濠沿いにあるのが石室。文字通り、石で組んだ室(むろ=部屋)で、内部は20平方メートルほどの広さとなっています。石は伊豆半島から船で運んだ安山岩(伊豆石)の切石で…
江戸城二の丸は本丸の東側に位置し、3代将軍家光の命で1630(寛永7)年に小堀遠州の手により遊行のための庭園を造成。家光と秀忠との茶会が催されています。2代将軍・徳川秀忠が死去した後の1636(寛永13)年には二の丸御殿…
江戸城三十六見附のひとつ。江戸城半蔵門から武蔵国国府(府中)をへて甲州(今の山梨県)に至る重要なルートの途上に築かれた枡形門。江戸城の外濠を築いた際に、門も築かれて防御を万全なものにしたのです。真田信之が築いたという外濠…
江戸城の小田原口に1636(寛永13)年、外濠などを巡らせた江戸城総構(惣構=そうがまえ)の際に桝形門に改築したのが桜田門。1860(安政7)年、この桜田門の外で、水戸藩浪士らによる大老・井伊直弼(いいなおすけ)の暗殺事…
東京周辺に住む人でも江戸城に行ったことがある人、江戸城をじっくり見たことがある人は少ないかと。江戸城は、西の丸部分がいわゆる皇居で、皇居一般参観の許可(インターネット申請も可能)が必要。天守台跡があるのが皇居東御苑、さら…
北の丸公園の日本武道館への入口に位置する門。太田道灌(おおたどうかん)築城時代の江戸城では、この場所が田安口(飯田口)で、上州(現・群馬県)・北関東方面への街道の玄関口となっていました。江戸時代初期、江戸城の総構が完成し…
江戸城北の丸(現・北の丸公園)の東門。高麗門と渡櫓門からなる門は、江戸時代のものが現存し、国の重要文化財に(文化庁の管理)。清水門という名の由来は、家康入府で江戸城が築城される以前、中世には清水寺が建っていたとか、清水が…
皇居参観へは桔梗門(内桜田門)の前にある広場に集合しますが、目の前の桔梗濠(ききょうぼり)の向かいにそびえる二重櫓(にじゅうやぐら)が桜田巽櫓(さうらだたつみやぐら)。江戸城本丸の東南(辰巳=巽)の方向にあることが名の由…
江戸城西の丸の西南隅に建てられた二重櫓で、両横には大規模な多聞(たもん=防御を兼ねた収蔵庫)も続いています。1628(寛永5)年、3代将軍家光の時代の江戸城修築に際して、京・伏見城から移築したものと伝えられています(記録…
全国の大名が参勤交代で江戸参府の際、江戸城に入城するのは正門である大手門から。まずは大手門でから厳しい入城チェックが始まりますが、往時をイメージしながら、江戸城本丸の表御殿へと登城し、有名な松之大廊下を歩き、天守台にも上…
江戸城の大手側(正面玄関側)の登城ルートをたどると、大手門を過ぎ、大手三の門を抜けると左手に百人番所、右手に中之門跡があります。中之門は、本丸の玄関となる中雀門と一体となって一つの大きな虎口(こぐち=曲折して出入りする狭…