太東埼灯台(太東崎)

太東埼灯台

千葉県いすみ市の太東崎(たいとうざき)に建つ白亜の灯台が太東埼灯台。太東崎から屏風ヶ浦(旭市)まで続く九十九里の南端に位置しています。一帯は南房総国定公園に指定され、灯台の海側、断崖の上にある展望台からは大海原はもちろん、北に続く九十九里、南のに夷隅川河口や和泉浦を眺望します。

九十九里の最南端の崖上に建つ白亜の灯台

太東埼灯台
南の夷隅川河口や和泉浦・大原側の眺め
太東崎
眼前には太平洋の大海原が

塔高16m(地上〜塔頂)、灯火標高72m(平均海面〜灯火)で、光達距離は21海里(38.89km)。

初代の灯台は太東村が設置したもので、昭和25年に国に移管され、昭和27年に太東崎の先端高台に移築。
海岸の浸食で倒壊の危険があるため、昭和47年に100mほど内陸側に改築されています。

太平洋戦争中、太東崎には帝国海軍の電波研究所があり、電波探信儀(レーダー)の研究開発を行なっていました。
展望台の海際には12号電波探信儀の台座部分のコンクリートが残されています。

元旦の日の出スポットとしても有名で、毎年5月4日には『燈台まつり』も開催。
さらに土・日曜、祝日には地元のNPO法人太東埼燈台クラブが特産品を販売しています(周辺にスカシユリの植栽などもしています)。

灯台横の展望台まで車で入ることができますが、中型車以上は通行不可能で、とくに最後の部分はすれ違いができないので運転は慎重に(対向車に注意を)。
実は、この道ももともとは、昭和17年に、帝国海軍の電波研究所建設のために近隣の村人を延べ10万人も動員して、満足な重機もなく、人海戦術で開削したもの。

太東埼灯台
展望台は園地になっています
太東崎
12号電波探信儀の台座
太東埼灯台(太東崎)
名称 太東埼灯台(太東崎)/たいとうざきとうだい(たいとうざき)
所在地 千葉県いすみ市岬町和泉3508
関連HP いすみ市公式ホームページ
電車・バスで JR太東駅から徒歩40分。または、タクシーで10分
ドライブで 東金道路・圏央道東金ICから約37km
駐車場 10台/無料
問い合わせ いすみ市岬局地域事業課 TEL:0470-87-2114
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
太東海浜植物群落

太東海浜植物群落

2018年5月19日

 

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