笠森寺(笠森観音)

笠森寺(笠森観音)

千葉県長生郡長南町笠森にある天台宗の別格本山が笠森寺(笠森観音)。延暦3年(784年)、最澄(伝教大師)創建と伝わる古刹。坂東三十三観音第31番霊場で、本尊は楠の霊木で最澄自刻と伝わる十一面観世音菩薩。大岩の上にそびえる観音堂は、61本の柱で支えられた四方懸造と呼ばれる構造で国の重要文化財。

四方懸造の観音堂は国の重要文化財

日本で唯一の特異な建築様式の観音堂ですが、長元元年(1028 年)、後一条天皇の勅願により建立されたもの。
現存する建物は、墨書銘から文禄年間(1592年〜1595年)の再建と推測されています。
四方懸造で床高16mの観音堂を支える61本の柱はクスノキで、本尊もクスノキに彫られています。

芭蕉もこの観音堂に上ったといわれ、松尾芭蕉が天和2年(1682年)に観音堂の上で「五月雨に此笠森をさしもぐさ」という句を詠んだと伝わり(ただし、芭蕉が笠森観音を訪れたという記録は残されていません)、安永6年(1777年)に建立された句碑(上総最古の芭蕉句碑)も立っています。

毎月17日、18日の観音縁日には、11:00〜『大般若転読会』(だいはんにゃてんどくえ)が執り行なわれています。
授与品には疫病退散、交通守・身代守・子授守・安産守・合格守など御守のほか、本尊御身影、厄難消除の角大師の御札などもあります。

寺の周辺は、創建時の延暦年間から禁伐林として守られてきたと伝えられる貴重な森。
境内にはスギの巨木があり、その周辺にはスダジイやカシ類(イチイガシ、アカガシ)が主体となる暖帯性常緑広葉樹林が広がり、「笠森寺自然林」として国の天然記念物に指定されています。
これらの森は、温暖だった縄文海進時には繁茂した照葉樹林が耐寒性のスダジイを中心として残されたもの。
北方系と南方系の樹種が混交した自然度の高い森林として、貴重です。

観音堂(国の重要文化財)へと向かう参道の両脇には巨木も茂り、幹の穴をくぐると子宝に恵まれるという「子授けの楠」、根本が癒着してしまった「三本杉」などの名木もあります。

坂東三十三観音霊場間の距離・時間

第30番 平野山高蔵寺/高倉観音(千葉県木更津市矢那1245) — (27km/車40分) —第31番・大悲山笠森寺/笠森観音(千葉県長生郡長南町笠森302)— (26km/車40分) — 第32番・音羽山清水寺/清水観音(千葉県いすみ市岬町鴨根1270)

※距離と時間はルートや交通状況により変動するため、およその目安です

笠森寺(笠森観音)
名称 笠森寺(笠森観音)/かさもりでら(かさもりかんのん)
所在地 千葉県長生郡長南町笠森302
関連HP 笠森寺(笠森観音)公式ホームページ
電車・バスで JR茂原駅から小湊バス上総牛久駅行きで笠森下車、徒歩5分
ドライブで 圏央道茂原長南ICから約5km
駐車場 50台/無料
問い合わせ 笠森寺(笠森観音) TEL:0475-46-0536
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
高蔵寺(高倉観音)

高蔵寺(高倉観音)

千葉県木更津市にある真言宗豊山派の古刹で、坂東三十三観音第30番札所が高蔵寺(高倉観音)。用明天皇の御代(585年~587年)に徳義が小像の観音菩薩を感得して寺を創建したと伝えられる古刹で、その観音像は行基自刻という観音像に納められています

 

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