2024年3月16日、京葉線の通勤快速が廃止、快速の大幅減で利用者から「ダイヤ改悪」の声が上がりと大きな話題を呼びましたが、通勤快速の運転本数が日本一多い路線は、JR東日本の埼京線。日本で最初に通勤快速が設定された路線でもあり、現在に至るまで通勤快速の運転本数は日本一を誇っています。
新宿から最短30分で大宮へ! 新幹線の乗り継ぎにも最適
埼京線(昭和60年9月30日開業)は、東北・上越新幹線の建設工事にあたり、当初は赤羽〜大宮間をトンネルで結ぶという地下化が計画されていましたが、洪積地という地盤、建設費の増大などの問題で、高架化となり、その「見返り」として赤羽駅〜大宮駅間の通勤新線が建設されたもの。
赤羽駅〜池袋駅は、当初の品川線(明治18年3月1日開業、後の山手線)という歴史を有する赤羽線、さらに池袋から先は山手線の複々線という通勤路線で、東京臨海高速鉄道りんかい線・新木場駅までの直通運転を行なっていることから、利用者の多い路線となっています。
大宮駅の時刻表を見てみると、通勤ラッシュの時間帯朝7時台には13本の列車が運転されていますが、そのうち5本が通勤快速です。
日中の12時〜16時台は運転本数も6本に減りますが、なんと半数の3本が通勤快速。
この速達性もあって、大宮で新幹線や在来線からの乗り換え客も多く、池袋、新宿、渋谷などの都心に向かっているのです。
「通勤快速で通勤できる」は埼京線沿線の不動産会社にとってはキラーコンテンツとなっていますが、池袋、新宿、渋谷などの私鉄ターミナル駅利用者にとっても、東北・上越新幹線、北陸新幹線へのアクセスとして実は非常に重宝するのが、埼京線「通勤快速」です。
埼京線「通勤快速」を使えば、新宿駅〜大宮駅はわずか30分(最速の場合)。
平日、土休日を問わず、通勤快速といいながら日中の時間帯も運転されるので、実は中央線の中央特快、青梅特快に近いかたちで、新幹線リレー号的な正確をも有しているのです。
「通勤快速」運行本数日本一の線は、最初に通勤快速が運行された線 | |
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