「個室旅」が楽しめる定期列車 8選

かつて東海道新幹線、東北新幹線の2階建て車両にはグリーン個室が備わっていましたが、現在も貴重な個室(コンパートメント)を備えた定期列車(特急)があります。ファミリーやグループ、カップルで、少し優雅な鉄道旅を楽しむなら、「コンパートメントの旅」をぜひ!

新幹線700系電車|JR西日本

列車名:新大阪発博多行のこだま845号・博多発新大阪行の856号・858号・860号の4本、および新下関発岡山行きの「ひかり」1本が「ひかりレールスター」として運転
「こだま」の場合は、8号車が「指定席」であることが条件です(自由席で運用の場合は、個室は締め切られて使うことができません)
区間:新下関〜岡山、新大阪〜博多など
内容:8両編成で運転される8号車(新大阪駅方面の先頭車)に、簡易仕切り壁を設けた4人用個室(セミコンパートメント)が4室設備
おすすめ度:あらかじめ3名以上で予約しておけば、乗車券・指定席特急券のみで利用することが可能(フルムーン夫婦グリーンパスでは2名利用が可能)なので、割安感があります
近い将来無くなる可能性も大なので、乗るなら今がチャンスです

新幹線「こだま」・個室

山陽新幹線「こだま」には個室(コンパートメント)がある!

あまり知られていませんが、新幹線「こだま」には個室があります。山陽新幹線(新大阪駅~博多駅)の「こだま」(700系、グリーン車なし)のうち、こだま845号・856号・858号・860号の8号車には普通車指定席の4人用個室が備わっているのです

特急「サフィール踊り子」|JR東日本

列車名:特急「サフィール踊り子」
区間:東京・新宿〜伊豆急下田
内容:2020年3月にデビューした伊豆急線直通特急
8両編成中2両(2号車、3号車)がグリーン個室の車両で、1~4人個室4部屋、1~6人個室4部屋の計8部屋を設置
「えきねっと」での販売がないため、JRみどりの窓口、指定席券売機、おもな旅行代理店で購入を
おすすめ度:東京〜伊豆急下田間で4人利用する場合、運賃・特急料金・個室料金込みで大人1人1万円程度の料金設定(2025年2月1日にグリーン料金が値上げになります)
「落ち着いてくつろげるカフェをイメージしたプライベート空間」(JR東日本)とのことで、海側に個室を配置しているため、海を眺めて旅することができます

特急「サフィール踊り子」

全座席がグリーン車以上! 人気の特急「サフィール踊り子」で伊豆へ|2024

2020年3月14日のダイヤ改正で華々しく登場した特急「サフィール踊り子」。全車両グリーン席で、プレミアムグリーンの1号車は1+1の2列シート、2号車〜3号車はグリーン個室、4号車はカフェテリア、5号車〜8号車が2+1列の座席配置のグリーン

特急「スペーシア」|東武鉄道

列車名:特急「けごん」、特急「きぬ」
区間:「けごん」=浅草〜東武日光、「きぬ」=浅草〜鬼怒川温泉
東京と日光・鬼怒川方面をつなぐ特急用100系車両で、新宿駅と東武日光駅を結ぶJR線直通特急「スペーシア日光」として定期運行されるほか、「スペーシアきぬがわ」(JR新宿~鬼怒川温泉)、「スペーシア八王子きぬ」(JR八王子~鬼怒川温泉)などの臨時列車も
内容:浅草方面の先頭車両6号車が、個室のみの車両で全6室
おすすめ度:中央に天然大理石テーブルがあるというホテルのような豪華さを誇る内装(廊下部分はじゅうたん敷き)
乗車券+特急料金に加え、1室あたり3770円の個室料金をプラスすればOK(JR線+東武線の場合は6300円)と4人で仕えば割安に
最大で大人4人、大人3人・小児1人、大人2人・小児3人で利用可能

特急「スペーシアX」|東武鉄道

列車名:特急「スペーシア X」
区間:浅草~日光・鬼怒川(特急「スペーシア」がパワーアップ)
内容:伝統的なスペーシアの個室をアップデートした4名用の「コンパートメント」、セミコンパートメントの「ボックスシート」、先頭車両の「コックピットスイート」の3パターンを完備
おすすめ度:私鉄特急最大となる11平米という広々とした個室「コックピットスイート」は、最大7名まで利用できる「コックピットスイート」という特別座席も用意
「走るスイートルーム」がコンセプトです

特急「サンライズエクスプレス」|JR東日本・JR西日本

列車名:サンライズ「瀬戸」、サンライズ「出雲」
区間:サンライズ「瀬戸」=東京~高松、サンライズ「出雲」=東京~出雲市
内容:B寝台「サンライズツイン」、「シングル」、「シングルツイン」、A寝台の「シングルDX」があります
おすすめ度:定期寝台特急としては国内唯一、しかも「サンライズツイン」はB寝台の扱いなので、意外に手頃な料金設定で人気があります(チケット争奪戦が展開)

2100系電車「スノーモンキー」|長野電鉄

列車名:特急「スノーモンキー」
区間:長野〜湯田中
内容:JR東日本の「成田エクスプレス」で使用の253系を使用、1号車の湯田中方面に設置されるかつてのグリーン個室を「Spa猿〜ん」の愛称で使用(スーパーサルーンをもじったもの)
おすすめ度:4人用個室指定席の扱いなので、1室1200円の追加料金で利用可能

成田エクスプレスが長野電鉄「特急スノーモンキー」に変身!

長野と志賀高原の玄関口・湯田中を結ぶ長野電鉄。「成田エクスプレス」としておなじみだったJR東日本253系を譲り受け(「成田エクスプレス」は全列車がE259系での運行)、露天風呂に入る猿(地獄谷温泉)=snow monkeyとして知られること

特急「しまかぜ」|近畿日本鉄道

列車名:特急「しまかぜ」
区間:大阪・京都・名古屋〜賢島
内容:近鉄の誇る豪華観光特急ですが、定期列車として運用
和・洋2つの3人~4人用個室を備え、とくに和室は広々としています
3名~4名利用のみ予約可能で1名〜2名での利用はできません
おすすめ度:乗車券+しまかぜ特急料金に1室1050円の個室料金をプラスすればOKという手軽さです

787系・特急「きらめき」など|JR九州

列車名:特急「きらめき」、特急「リレーかもめ」、特急「にちりんシーガイア」の一部など787系でグリーン車連結の編成
区間:門司港〜小倉(特急「きらめき」)など
内容:1号車(デラックスグリーン)にグリーン個室を連結した編成があり、窓際に座席が1席、壁際に3人掛け用ソファという配置
おすすめ度:料金は2人分のグリーン料金に相当し、その料金を支払えば1人で利用することも可能

「個室旅」が楽しめる定期列車 8選
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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