干瓢(かんぴょう)の「干」の字を分解すると一と十になることから1月10日は栃木県が定めたかんぴょうの日。同じく語呂合わせで110番の日。しかし、警察が110番になったのは戦後のこと。初こんぴらも1月10日、そして関西では人気の『十日戎』で、縁起物を飾った笹や熊手を授かる日となっています。西宮神社の福男選びも1月10日。
かんぴょうの日
干瓢の「干」の字を分解すると一と十になることから栃木県が制定。
栃木県のかんぴょう(干瓢)は、全国生産量の98%以上を占めています。
収穫は7~8月にかけて行なわれ、夕顔の実を紐状に剥き、真夏の太陽熱にて2日間にわたり干し上げた乾物食品です。
「栄養的にもカルシウム・カリウム・リン・鉄分等が多く含まれ、加えて現代食生活に不足しがちな食物繊維も豊富」(栃木県干瓢商業協同組合)とのこと。
『栃木のかんぴょう祭り』は毎年1月第4土曜に開催されています。
110番の日
110番、正式名=警察通報用電話は、昭和23年にGHQからの申し入れにより、国家地方警察(現在の警察庁)と逓信省(現在の総務省)が協議して東京都区部・大阪市・京都市・横浜市・川崎市・名古屋市・神戸市・福岡市の8都市で始まったのがルーツ。
ただし東京は110番でしたが、大阪・京都・神戸は1110番、名古屋は118番で、110番に統一されたのは昭和29年の新警察法施行で。
十日戎
大阪を中心とする関西で、恵比寿様を祀る寺社の祭礼。
商売繁盛を願って多くの人々が参拝し、縁起物を飾った笹や熊手を授かります。
「ミナミの今宮、キタの堀川」と称され、えびす宮の総本社である神戸の西宮神社、大阪の商業を守護する今宮戎神社と堀川戎神社、京都ゑびす神社、宮津市の智恩寺(文殊堂十日えびす)、福岡の十日恵比須神社、長浜市の豊国神社、池田市の呉服神社などで執り行なわれます。
西宮神社ではテレビなどのニュースでおなじみの福男選び(開門神事)も行なわれます。
建仁寺は、寺を開山した栄西禅師が宋から帰朝するとき、大暴風雨に見舞われ際にこの難儀を救ったのがえびす神だたという謂われか盛大に行なわれます。
ちなみに関東などのえびす講は旧暦の10月20日に行なわれるのが一般的です。
初こんぴら
毎月10日は金比羅様の縁日ですが、1月10日の『初金比羅』は大いに賑わいます。
神仏習合時代には金毘羅大権現でしたが、明治の神仏分離令で金刀比羅宮の祭神は大物主神と定められました。
全国の「こんぴらさん」で『初金比羅』が執り行なわれ、東京で虎ノ門の金刀比羅宮で境内を七福神等、縁起の良い行列が賑々しく練り歩きます。
また「福銭開運のお守り」が授与されます。
大隈重信の忌日
大正11年1月10日、早稲田の私邸で没した大隈重信は、一般人の参列ができない国葬ではなく、30万人の一般市民が参列するという前代未聞の「国民葬」で送られ、護国寺の大隈家墓所に埋葬されています(墓石は3段で高さ181cm)。
鷹栖観音『千日参り』
1月10日、大分県宇佐市の鷹栖観音で『千日参り』が行なわれます。
地元では「智恵もらい」といわれ、一度お参りすれば千日分の御利益があるといわれるありがたい1日です。
明太子の日
福岡の食品会社・ふくやが制定。昭和23年10月に創業したふくや。
昭和24年1月10日、十日戎の日に「明太子」を初めて店頭に並べ、福岡名産「からし明太子」が誕生しました。
博多の食と文化の博物館「ハクハク」ではオリジナルの明太子をつくることも可能です。
さんま寿司の日
三重県熊野市有馬町の産田神社(うぶたじんじゃ)で、1月10日の『大祭』の後、奉飯(ほうはん)の儀の直会(なおらい)に骨付きさんま寿司が出されます。
これが熊野の郷土食「さんま寿司」の原形と推測されることから三重県熊野市のさんま寿司保存会が制定。
糸引き納豆の日
1(い)10(と)の語呂合わせで、全国納豆協同組合連合会が制定。
ちなみに全国納豆協同組合連合会は7月10日を「納豆の日」としています。
徴兵令施行
明治6年1月10日(新暦)に徴兵令が施行。
以後、1月10日は毎年徴兵による新兵の入営日となりました。
1月10日生まれの有名人は?
落語家・3代目三遊亭圓歌、司会者・浜村淳、歌手(ロス・プリモス)・大川公生、タレント・小松政夫、エッセイスト・嵐山光三郎、歌手のロッド・スチュワート(Rod Stewart)、歌手・佐良直美、俳優・あおい輝彦、歌手・青木裕史、俳優・西山浩司(イモ欽トリオ)、プロ野球・石嶺和彦、歌人・林あまり、漫才師・田中裕二(爆笑問題)、女優・財前直見、プロ野球・野村貴仁、TOKIOの山口達也、ミュージシャン・akko、タレント・吉田真由子、女優・笹岡莉紗、俳優・石黒英雄。
1月10日生まれの誕生花は?
柘(つげ)、フリージア、スノードロップ(雪の花)
明日は何の日? 昨日は何の日?
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