叡山電鉄(通称「叡山電車」)では2018年から700系車両(1987年7月に運用開始)のリニューアルを進めていますが、その最後の2両を叡山電鉄開業100周年記念で、展望列車「舞」に改装、2025年10月25日(土)の『第18回えいでんまつり』でお披露目された後、2025年度中に運行を開始する予定です。
着物をテーマに、観光列車に大改装
叡山電鉄では700系を観光列車「ひえい」に改装し、2019年(令和元年)鉄道友の会「ローレル賞」を受賞。
この列車、叡山電車の2つの終着点である「比叡山」と「鞍馬山」の2つの霊峰の神秘的なイメージを、「楕円形」という2つの中心を持つ象徴的な図形をモチーフとして表現するという大胆なデザインで、注目されています。
車内は、時空を超えるタイムトンネルという設定で、手すり(スタンションポール)が弧を描き、トンネル風なイメージを醸し出しています。
2024年2月には731号車が「ノスタルジック731改」としてリニューアル。
それに続くのが今回の展望列車「舞」ということで、観光列車「ひえい」の際に検討された展望列車が、満を持して登場ということに。
101号車(旧724号車)+102号車(旧721号車)の2両編成で、「京都や洛北の伝統を映しながら、四季折々の自然のなかを、まるで着物をまとって舞うように旅していただきたい。そんな想いを『舞』という一文字に込めました」(叡山電鉄)とのこと。
おもに鞍馬線(出町柳駅~鞍馬駅)で運転され、外装デザインは1843年に地元・京都で創業の川島織物セルコン(鞍馬線市原駅近くに本社があります)が監修しています。
内装も着物に着想を得たデザインで、床やつり手には木調の素材を採用、訪日外国人観光客、日本の若い旅行者にもアピールすることが狙いと推測できます。
さらに、車端(妻)部には、多目的に利用できるユーティリティスペース「MAI-SPOT(マイスポット)」を設置。
車外の行先表示器は、日本語のほか、英語、韓国語(ハングル)、中国語(簡体字)の4ヶ国語で表示するとのこと。
鞍馬山方面に旅する際には、叡山電鉄にも注目です。
ちなみに、京阪グループの叡山電鉄(通称「叡山電車」)は、京都電燈が1925年、叡山電気鉄道平坦線(出町柳駅〜八瀬駅)の営業を開始したのが始まり。
京福電気鉄道を経て、2025年で100周年ということに。
叡山電鉄開業100周年記念、展望列車「舞」がデビュー! | |
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