日本全国、離島を除き、駅からもっとも遠い場所はどこでしょう? 沖縄を走るゆいレール(沖縄都市モノレール)や路面電車などの軌道も鉄道に含めます(ケーブルカーは除外)。答えは、襟裳岬(えりもみさき)です。日高本線の鵡川駅(むかわえき)〜様似駅間(116km)が廃止となり、襟裳岬がTOPとなっています。
駅から最遠の地は襟裳岬で、最寄り駅までは112kmもある
日高本線は2015年1月に発生した高波で線路が被災し、復旧を断念して2021年4月1日に廃止に。
以降はバス代行輸送になっています。
かつてカニ族が北海道を闊歩した時代、様似駅〜襟裳岬〜広尾駅(広尾線)には国鉄バスが走り、周遊券を手にした旅行者で賑わいましたが、それも今では昔語りです。
襟裳岬の「最寄り駅」は、日高本線の鵡川駅ではなく(147kmもあります)、なんと十勝川の根室本線・新吉野駅。
車で走ると112km、国道336号・黄金道路経由で2時間以上の道のりです。
知床半島は、釧網本線の斜里駅があるため、100km以上というポイントはなく、根釧原野も根室本線と釧網本線からのアプローチで100km圏内に収まります。
大雪山山中のヌプントムラウシ温泉も、新得駅からだと58kmで意外に近い距離です。
ローカル線の廃止の話題は日常的に聞こえてきますが、それでも日本列島には鉄道網があり、駅から100km以上離れている地点はほとんどないということがよくわかります。
北海道ドライブで襟裳岬に行く機会があったなら、ぜひ、駅から最遠の地であることをかみしめてください。
ちなみに、日高本線(鵡川駅~様似駅)の廃止前は、知床半島・根室海峡側の道道終点、相泊(キケン! 道なしの看板)で、釧網本線・知床斜里駅からウトロ・知床横断道路経由で93kmという道のり。
実はこの相泊は、日本全国で、高速道路のインターチェンジからもっとも遠い地点にもなっています。
知床横断道路は夏場のみなので、冬場は根北峠越えで109kmと100kmオーバーに。
日本全国、駅からもっとも遠い場所はどこ!? | |
所在地 | 北海道幌泉郡えりも町東洋366-3 |
場所 | 襟裳岬/えりもみさき |
電車・バスで | 苫小牧駅、札幌からえりもまで高速バスを利用し、えりもからJR北海道バスで20分 |
ドライブで | 日高自動車道日高門別ICから約129km。とかち帯広空港から約104km |
駐車場 | えりも岬駐車場(200台/無料) |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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