藩政時代の常陸国(現・茨城県)には、小さな藩が数多く割拠していましたが、名城として残るのは日本100名城の水戸城(水戸藩)、続日本100名城の笠間城(笠間藩)と土浦城(土浦藩)の3城。江戸時代の遺構が残るのは、茨城県内では、土浦城の太鼓門、霞門のみとなっています。
水戸城|日本100名城
所在地:茨城県水戸市三の丸
築城年:建久年間(1190年〜1198年)
築城者:大掾資幹(だいじょうすけもと=馬場資幹)
主な城主:江戸通房、江戸重通、佐竹義重・義宣父子=以上馬場城時代、松平信吉(武田信吉)、徳川頼房=水戸徳川家の祖、徳川光圀、徳川斉昭
史跡:茨城県の史跡、国の特別史跡(藩校・弘道館)
遺構:薬医門1棟、藩校「弘道館」、土塁、空堀
備考:空襲により焼失した天守で、復元、再建されていないのは水戸城・御三階櫓のみ
令和2年に大手門復元、二の丸角櫓、二の丸土塀(ただし鉄筋コンクリート製)が令和3年復元
笠間城|続日本100名城
所在地:茨城県笠間市笠間3613
築城年:嘉禎元年(1235年)
築城者:笠間時朝(かさまときとも=鎌倉幕府の御家人)
主な城主:蒲生郷成、松平康重、牧野貞通
史跡:笠間市の史跡
遺構:空堀、石垣、土塁、井戸など
備考:八幡台櫓が真浄寺に移築
寛永9年(1632年)に藩主となった浅野長直は、藩庁・居館を山麓の下屋敷(現在の佐白山麓公園)移しています
土浦城|続日本100名城
所在地:茨城県土浦市中央1-13
築城年:永享年間(1429年~1441年)
築城者:若泉(今泉)三郎
主な城主:小田氏治、結城秀康、土屋政直
史跡:茨城県の史跡
文化財:太鼓門(茨城県の文化財)と霞門(土浦市の文化財)/茨城県で唯一、江戸時代の建物(太鼓門、霞門)が残る城
備考:本丸と二の丸南側部分は亀城公園(きじょうこうえん)として整備
茨城県三大名城とは!? | |
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