潮見公園

潮見公園

福岡県福岡市東区、志賀島のほぼ中央部の標高160mほどの小高い丘にある1.4haの公園が潮見公園。万葉歌碑と潮見公園展望台しかない公園ですが、眺望はバツグン。手前には「日本の白砂青松百選」と「日本の渚・百選」にも選ばれた海の中道、その先に福岡の街全体が見渡せるのです。

潮見公園展望台からは、福岡一ともいえる絶景が得られます

潮見公園
立派な展望塔が!

夜には福岡タワーや福岡ドームのある「シーサイドももち海浜公園」一体がひときわ鮮やかに見える夜景スポットとして人気。
初詣は、立花山から昇る朝日を拝むことができるため、多くの人が御来光を見に訪れる初日の出スポットにもなっています。

潮見公園に立つ万葉歌碑は、「志賀の浦に 漁する海人 明けければ 浦み漕ぐらし かじの音をきこゆ」(巻15・3664)。
天平8年(736年)の朝鮮半島の新羅(しらぎ)へと遣新羅使(けんしらぎし/日本からは合計17回派遣)一行が、途中「筑紫館」(つくしのむろつみ=天智天皇が設けた外国使節接待用の館、後の鴻臚館・こうろかん)に滞在しているときに詠んだ歌。
博多湾(志賀の浦)で漁をする人も夜が明けると船を漕いで家に向かっているらしい、舵の音が聞こえるという意です。

志賀島へは博多(博多ふ頭第1ターミナル)〜西戸崎〜志賀島を結ぶ福岡市営渡船が利用可能で、志賀旅客待合所から潮見公園へは徒歩35分。
船旅の後、ハイキングとなります。
ドライブであれば、潮見公園の駐車場まで車で到達が可能。

志賀島は、金印の出土、そして元寇の激戦地ともなった島で、潮見公園の近くに元寇・弘安の役で高野山の僧侶が護摩を焚き蒙古軍の降伏を祈祷した火焔塚、志賀島の海岸線沿いには志賀海神社、金印公園、蒙古塚、「しかのしま資料館」もあるのであわせて見学、参拝を。

潮見公園
万葉歌碑(志賀島第4号歌碑)
潮見公園
名称 潮見公園/しおみこうえん
所在地 福岡県福岡市東区志賀島潮見
関連HP 福岡市公式ホームページ
電車・バスで JR西戸崎駅からタクシーで15分
ドライブで 九州自動車道古賀ICから約23.7km。または、福岡都市高速香椎浜ランプから約17.1km
駐車場 8台/無料
問い合わせ 福岡市東区維持管理課公園係 TEL:092-645-1058
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
志賀島・火焔塚

志賀島・火焔塚

金印(漢委奴国王印)発見の地として知られる福岡県福岡市の志賀島(しかのしま)。鎌倉時代には、元寇(蒙古襲来)の際の第二次侵攻、弘安4年(1281年)の際には元軍に占領されたこともありました。その弘安の役で、高野山の僧侶が護摩を焚き、蒙古軍の

志賀海神社

志賀海神社

福岡市の志賀島に鎮座する志賀海神社(しかうみじんじゃ)は、全国の綿津見神社(わたつみじんじゃ)、海神社(あまじんじゃ・かいじんじゃ・わたつみじんじゃ)の総本宮。代々古代日本を代表する海人族として有名な阿曇氏が祭祀を司っています。『古事記』に

金印公園

志賀島(しかのしま/福岡市東区)の南西、博多湾を望む絶好の展望地である叶崎に整備された公園が金印公園で、歴史上の大発見といわれる「漢委奴国王」(かんのわのなのこくおう)の金印(漢委奴國王印/国宝)の発見場所。有名な金印は1784(天明4)年

しかのしま資料館

しかのしま資料館

福岡県福岡市東区、志賀島の北部、下馬ヶ浜海水浴場一帯は美しい海や自然を楽しめる「休暇村志賀島」がありますが、「休暇村志賀島」本館(金印の湯)の南側にあるのが、志賀島の歴史や民俗、文化を詳しく解説する、しかのしま資料館です。館内には島から出土

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ