南河内橋

南河内橋

官営八幡製鉄所の生産拡大に伴う水の確保のために築かれた河内ダムのダム湖、河内貯水池。その河内貯水池に架かる「めがね橋」と通称される橋が南河内橋です。レンズ形に鋼材を組み合わせた橋長132.97m、径間66m、幅員3.6mのレンティキュラー・トラス(レンズ型トラス橋)で、国の重要文化財に指定されています。

最後のレンズ形トラス橋として土木遺産にも認定

円弧状の上弦材・下弦材で魚の形をした、完全に対称な二つの橋が繋がっていることから「魚形橋」とも呼ばれています。
設計は、官営八幡製鉄所技師の沼田尚徳、足立元二郎の指導監督のもと、製鉄所技手の西島三郎が行なっています。
群馬県前橋市の大渡橋、群馬県桐生市の桐生橋は今は失われ、近代に造られたレンティキュラートラス形式の国内唯一の遺構となっています。
土木学会推奨の土木遺産。

現在は北九州市が管理し、歩行者・自転車専用の橋となっています。

河内貯水池、そして河内貯水池に架かる北河内橋、中河内橋などとともに八幡製鉄所関連遺産として経済産業省の近代化産業遺産にも認定されています。

南河内橋
名称南河内橋/みなみかわちばし
所在地福岡県北九州市八幡東区大蔵・河内3-1
関連HP北九州市公式ホームページ
ドライブで北九州都市高速大谷出口から約9.5km、または山路出口から約10km
駐車場5台/無料
問い合わせ北九州市市民文化スポーツ局文化部文化企画課 TEL:093-582-2391
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
河内貯水池

河内貯水池

昭和2年、第一次世界大戦勃発という世界情勢の中、不足する鉄鋼生産を補うため、水資源確保を目的として築かれたダムが河内ダム。官営八幡製鉄所の鉄鋼増産態勢のため、高さ43.1mの両面切石張り、重力式コンクリートダムの河内ダムが築かれ、そのダム湖

東田第一高炉跡

東田第一高炉跡

明治34年に操業を開始した官営八幡製鐵所。その第一高炉(第10次改修高炉)一帯は史跡公園として公開され、内部の見学ができるほか、パネルなどの展示で近代製鉄発祥の地としての歴史を学ぶことができます。「官営八幡製鉄所関連施設」として世界文化遺産

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