河内貯水池

河内貯水池

昭和2年、第一次世界大戦勃発という世界情勢の中、不足する鉄鋼生産を補うため、水資源確保を目的として築かれたダムが河内ダム。官営八幡製鉄所の鉄鋼増産態勢のため、高さ43.1mの両面切石張り、重力式コンクリートダムの河内ダムが築かれ、そのダム湖が河内貯水池です。ダムは今も現役で、土木学会選奨土木遺産に認定。

官営八幡製鉄所の水の確保のために築かれたダム

河内貯水池

官営八幡製鉄所は、大正3年、第三期拡張計画を策定し、年間75万トンの鋼材生産を目指します。
製鉄には冷却水、洗浄水などの大量の水を使うため、水の確保は急務となり、大正8年に直営で二級河川・板櫃川(いたびつがわ)の上流に、河内ダムの建設を始めます。

設計、施工は、京都帝国大学土木工学科一期生で、官営八幡製鉄所の土木課長、沼田尚徳(ぬまたひさのり)が担当。

延べ90万人が動員され、トロッコ、汽車などが使われたものの大部分が人力に頼って築造されましたが、殉職者はゼロだったとか。
セメントは貴重で高価な材料だったこともあり、北河内谷の石を多用し、コンクリートの使用量を控えています。

建設段階では東洋一の規模を誇っていましたが、木曽川水系の大井ダム(大正13年完成/高さ53.4m、幅275.8m)が、アメリカの技術指導を受け、機械化作業で築かれたため、その座を譲っています。

今は使われなくなった旧送水路の跡地は散策路になり、湖畔をのんびりと歩くことができます。

「鉄鋼の国産化に向けた近代製鉄業発展の歩みを物語る近代化産業遺産群」として湖に架かる南河内橋とともに経済産業省の近代化産業遺産に認定されています。

河内貯水池 DATA

名称 河内貯水池/かわちちょすいち
所在地 福岡県北九州市八幡東区河内1丁目
関連HP 北九州市公式ホームページ
電車・バスで JR九州鹿児島本線八幡駅から西鉄バスで上重田下車、徒歩12分
ドライブで 北九州都市高速大谷出口から約5km、または山路出口から約6km
駐車場 堰堤駐車場(35台/無料)
問い合わせ 北九州市建設局公園緑地部みどり・公園整備課TEL:093-582-2460
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
南河内橋

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2018年1月29日
東田第一高炉跡

東田第一高炉跡

2018年1月28日
 

 

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