白島海岸（白島展望台）

島前を代表する海岸が国賀海岸なら島後を代表するのが白島海岸（しらしまかいがん）。島後（隠岐の島）の北側に突き出た白島崎と、沖ノ島、白島、松島、小白島などの周辺の島々を総称して白島海岸と呼んでいます。白島崎は高さ50〜200mの断崖が続くダイナミックな海岸美が自慢で、国の名勝・天然記念物に指定。

島後を代表する美しい海岸はジオスポットに

一帯の海岸の岩肌はアルカリ流紋岩（ナトリウムやカリウムなどのアルカリ元素を多く含む流紋岩）が風化し白みを帯びており、それが白島崎の名の由来。
松島、黒島、白島崎はこの流紋岩で形成されています。

白島海岸は、アルカリ流紋岩のほか、沖ノ島、白島を形成する粗面岩、帆掛島、雷島を生んだ玄武岩と3種の火山岩で成り立っています。
白島海岸は、岩の違いが景観や生態系に与える影響を観察できる貴重な場所として、隠岐ユネスコ世界ジオパークのジオサイトにもなっています。

また、沖に浮かぶ沖ノ島は天然記念物オオミズナギドリの貴重な繁殖地となっています。

白島展望台では、北方系、南方系、大陸系の植物が混在する不思議な光景が展開。
本来は7月には枯れるアジサイの花が11月ごろまで咲いている姿を見ることもできます。
これは、対馬暖流の影響を受けるからで、白島展望台も隠岐ユネスコ世界ジオパークのジオサイトにもなっています。

中村港から白島海岸を周遊する観光船（中村港～白島海岸・象ヶ鼻など～よろい岩・かぶと岩～中村港）も出航しています（期間限定で運航）。