屋那の松原と舟小屋

若狭の国から隠岐に来て800歳まで生きた八百比丘尼(やおびくに)が一晩で植えた松の一部と伝えられているのが屋那の松原。屋那の海岸沿いの長さ400m、幅40mに200本余りの老松が茂っており、「白砂青松百選」に選ばれています。松原近くに20棟ほど残された舟小屋は、浜辺の玉石の上に柱を立て杉皮で屋根を葺いた素朴なもの。

樹齢約300年の松が生い茂り、昔ながらの舟小屋が残る

都万港の西側、都万川を挟んだ両側の砂丘地帯に展開する屋那の松原。
手前に舟小屋、背景に山岳信仰の地だった高田山(315m)を望む眺めは、隠岐を代表する漁村風景となっています。
その風景は、「未来に残したい漁業・漁村の歴史文化財産百選」(水産庁)にも選定。

昭和初期に建てられた木造平屋の舟小屋は、小型船舶が腐食しないFRPや合金製に変わった現在では倉庫として使う人が増えています。

「都万の舟小屋のある景観」として隠岐ユネスコジオパークのジオサイトにもなっています。
浜の側に直接海から船を引き上げられるように作られていますが、年間を通じ潮の満ち引きの小さな日本海側の漁村ならではの光景です。
舟小屋の側壁が密閉されていないのは、強風で小屋が吹き飛ばされないための工夫。
屋根は杉皮葺きで、浜の玉石をのせています。

屋那の松原と舟小屋
名称 屋那の松原と舟小屋/やなのまつばらとふなごや
Pine Grove of Yana & Traditional Boathouse
所在地 島根県隠岐郡隠岐の島町都万
関連HP 隠岐ジオパーク推進機構公式ホームページ
電車・バスで 西郷港(ポートプラザ)から隠岐一畑交通バス都万向山方面行きで35分、都万向山下車、徒歩10分
ドライブで 西郷港から約14km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 隠岐の島町観光協会 TEL:08512-2-0787/FAX:08512-2-3950
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

取材協力/隠岐ユネスコ世界ジオパーク推進協議会、隠岐の島町、島根県観光振興課

 

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