福岡県北九州市小倉南区のカルスト台地、平尾台にある延長403m、高低差48mの鍾乳洞が牡鹿鍾乳洞。珍しい竪穴の洞窟で、「恐竜の落とし穴」が謳い文句。25m降りると地下を流れる川があり、横穴に続いているので、まさに地底探検の気分が味わえます。不定休のため事前に営業の状況を確認してからアクセスを。
「ポノール」(竪穴)を下った先に地下水脈(鍾乳洞)が!
平尾台には200を超える鍾乳洞があるといわれていますが、観光洞として公開されるのは千仏鍾乳洞、目白鍾乳洞、そして牡鹿鍾乳洞の3ヶ所。
牡鹿鍾乳洞の本洞は、上層と下層に分かれ、下層が観光用に整備されています。
牡鹿鍾乳洞からは、ニホンカワウソ(日本で唯一)、ムカシニホンジカなどの獣骨の化石が発見され、それが牡鹿の名の由来になっています。
洞口からまずは105段の階段で竪穴を下り、水平洞に到達します。
こうした縦穴構造から、盛夏でも洞内の気温は12度というクールゾーンで、薄着の場合は上着がほしいほど。
なぜ竪穴かといえば、竪穴部分は地中の石灰岩が溶けてすり鉢状になっているドリーネから、水が地下に染み込み、地下の洞窟(地下河川)まで穴を貫通させたため。
地下水脈への入り口を表す言葉から、この竪穴を「ポノール」(ponor)と呼ばれています。
石灰岩特有の白っぽい岩肌ではないのは、9万年前の阿蘇山大爆発(1000立方キロものマグマが一気に噴き出した破局噴火)で発生した火砕流が洞内を埋め尽くし、茶褐色になったから。
冬季には冬眠中のコウモリ(コキクガシラコウモリ、キクガシラコウモリなど)を観察する事ができますが、通るときは刺激しないように注意が必要。
往復するルートのため、帰路は、30mの鉄階段の上りとなるので、体力の温存を。
牡鹿鍾乳洞 | |
名称 | 牡鹿鍾乳洞/おじかしょうにゅうどう |
所在地 | 福岡県北九州市小倉南区平尾台2-6-58 |
関連HP | 北九州観光コンベンション協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR石原町駅よりタクシーで15分 |
ドライブで | 九州自動車道小倉南ICから約10km |
駐車場 | 10台/無料 |
問い合わせ | 牡鹿鍾乳洞 TEL:093-451-0165 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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