福岡県田川市、夏吉地区にある3つの鍾乳洞のひとつが岩屋第一鍾乳洞(ごうやだいいちしょうにゅうどう)。第一洞は福岡県の天然記念物に指定され、岩屋鍾乳洞と称される場合にはこの第一洞のことです。観光洞として入洞できますが、管理者がいないので安全に留意し、マナーを守って見学を。
無人の鍾乳洞ため、マナーを守って探勝を
延暦24年(805年)、最澄が唐から帰国した際に、牛頭天王(ごずてんのう=祇園精舎の守護神)を祀ったのが始まりという古社・須佐神社の境内を抜け、本殿の左手前方から鍾乳洞へと向かいます(田川市の天然記念物・バクチノキが目印)。
入口から約170mは探勝コースとして整備され、浸み出した水が洞窟の斜面を流れ落ちることで石灰岩が溶けて壁面の溶食が進んでできた水平に伸びる棚状の窪み(溶食ノッチ)を見学できます。
無人のため、出入りの際は各自で照明のスイッチを入れる仕組み。
岩屋第一、岩屋第二、岩屋第三の鍾乳洞のうち、規模的には岩屋第二鍾乳洞が最大で、延長300mの水平洞です。
このほか岩屋第四鍾乳洞 (縦穴15m)、第五鍾乳洞 (縦穴25m)もありますが、岩屋第一鍾乳洞以外は観光洞ではないので安易に立ち入ることはできません(とくに岩屋第二鍾乳洞を探す人がいますが、無断で立ち入ることはできません)。
岩屋第一鍾乳洞の南東の丘陵は、近年、ロマンスが丘と名付けられていますが、羊が群れたように見えるカッレンフェルト(karrenfeld)形成、典型的なカルスト地形になっていて、一帯に鍾乳洞が多いのはカルスト地形だからということがよくわかります。
岩屋第一鍾乳洞 | |
名称 | 岩屋第一鍾乳洞/ごうやだいいちしょうにゅうどう |
所在地 | 福岡県田川市夏吉岩屋4688-1 |
関連HP | 田川市公式ホームページ |
電車・バスで | JR田川伊田駅から西鉄バス金田駅行きで18分、岩屋下車、徒歩5分 |
駐車場 | なし |
問い合わせ | 田川市たがわ魅力向上課 TEL:0947-85-7147 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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