福岡県八女市矢部村、矢部川上流に洪水調節、発電用水の補給などを目的に昭和37年4月に完成した多目的ダムが、日向神ダム(ひゅうがみだむ)。堤高79.5m、堤頂長146.0mの重力式コンクリートダムで、ダム湖は日向神湖と名付けられ、湖岸公園も整備されています。
湖畔には千本桜が植栽され、春はお花見も可能
昭和28年6月の昭和28年西日本水害(梅雨前線が原因となった集中豪雨による水害)では、九州地方北部などに死者・行方不明者1001名、浸水家屋45万棟という大きな被害をもたらしましたが、矢部村でも総降水量は934.2mmに達し、河川勾配が急なこともあって短時間に下流地域へ水が流れて洪水を生みました。
この水害を踏まえ、矢部川の治水と大牟田地域への電力供給を目的に築かれたのが日向神ダムです。
ダム建設に伴って当時の黒木町と矢部村の216世帯が水没、さらには矢部川漁業協同組合が反対運動を展開しますが、昭和35年に補償交渉が妥結し、ダム工事が進展しました。
八女市と熊本県小国町を結ぶ国道442号沿いにあるので、ドライブ途中の立ち寄りにも絶好の地で、日向神ダム(日向神湖)とともにハート岩などの奇岩群がある日向神峡の探勝がおすすめです(日向神湖からもハート岩を眺望できます)。
湖畔に咲く桜は「千本桜」と呼ばれ、お花見の名所に。
例年の見頃は3月下旬~4月上旬頃です。
日向神ダム(日向神湖) | |
名称 | 日向神ダム(日向神湖)/ひゅうがみだむ(ひゅうがみこ) |
所在地 | 福岡県八女市矢部村矢部・北矢部・黒木町北大淵 |
関連HP | 福岡県公式ホームページ |
ドライブで | 九州自動車道八女ICから約32km |
問い合わせ | 八女県土整備事務所 日向神ダム管理出張所 TEL:0943-47-3011 |
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