府八幡宮例大祭|磐田市

奈良時代に遠江国(とおとうみのくに)の国府が置かれたのが現在の磐田市。国府の跡は定かでありませんが御殿・二之宮遺跡と推測され、国分寺は現在の磐田市中泉にありました。国府の近くに創建された八幡宮が、府八幡宮(府中八幡宮・国府八幡宮)で、磐田市の旧国分寺跡の目の前に今も健在です。その秋の大祭が10月の第1土・日曜に斎行されます。

豪華絢爛な山車が曳き回される!

寛永12年(1635年)に建立された府八幡宮の楼門は静岡県の文化財
寛永12年(1635年)に建立された府八幡宮の楼門は静岡県の文化財

前夜祭から始まり初日には例祭、夕祭、翌日には全町を神輿がまわる神幸祭が行なわれ、神幸祭の中では東参道北端の斎場で命魚奉献の儀(めいぎょほうけんのぎ)が執り行なわれます。
氏子各町内で趣向を凝らした飾り付けの16台の山車が盛大に曳き回されます。太鼓や笛の音、威勢のいい掛け声が鳴り響く情緒たっぷりの祭礼です。

社伝によれば、府八幡宮は、天平年間(729年~748年)に遠江国司(現在の県知事)として赴任した桜井王(さくらいおう=天武天皇の曽孫、大原桜井)が創建した古社。
桜井王は、天平5年(732年)以降の遠江守在任時に聖武天皇と贈答した和歌が『万葉集』(巻8-16 14・5)に入っているので、創建伝承もかなり正しいものと推測できます。
「九月(ながつき)のその初雁の使にも思ふ心は聞こえ来ぬかも」(遠江守桜井王の天皇に奉れる歌)

府八幡宮の目の前に遠江国分寺跡が
府八幡宮の目の前に遠江国分寺跡が
府八幡宮例大祭|磐田市
開催日 10月第1土・日曜
所在地 静岡県磐田市中泉112-1
場所 府八幡宮
電車・バスで JR磐田駅から徒歩15分
ドライブで 東名高速道路磐田ICから約4km
駐車場 祭礼期間中は市役所、中央公園南側駐車場を利用/無料
問い合わせ 府八幡宮 TEL:0538-32-4762
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

遠江国の国分寺は、磐田にあり!

2017年2月20日

 

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