輪中生活館(旧名和邸)

輪中生活館(旧名和邸)

岐阜県大垣市、養老鉄道友江駅近くに建つ、「大垣輪中」(おおがきわじゅう)の典型的な豪農(地主)建築の主屋、納屋、水屋を復元し、輪中地域の生活を体感できる施設が輪中生活館(旧名和邸)。明治9年築の主屋の玄関には、洪水時に使う上げ舟(避難用の小舟)が吊されています。

輪中地域の典型的な豪農の館を見学

輪中生活館(旧名和邸)
旧名和邸ジオラマ図

大垣市は市街地全体がすっぽりと「大垣輪中」という輪中地帯に含まれるが南部の入方地区は「大垣輪中」のなかでも水屋などが残る場所。
輪中生活館(旧名和邸)では、水屋建築の構造がわかるほか、湿地帯特有の堀田や水路で使われた農具や漁具などが展示され、その暮らしぶりを垣間見ることができます。

主屋と住居式水屋(避難用の住居/明治15年築)の間には「どんど橋」という渡り廊下があり、住居式水屋の方が階段で7段分(1.6mの盛り土分)高くなっています。
住居式水屋は、普段は、離れ座敷として使える構造で、トイレも設備されています。
さらに、その奥に、2.2mほどの盛り土の上に建つ土蔵式水屋(明治23年築)があり、様々なものが収納できる仕組みになっていました。

往時はその周囲を防風水林で囲まれていましたが、今では敷地西側にのみ防風水林が残されています。
防風水林は冬の冷たい伊吹おろし(伊吹山から吹き下ろす冷風)、台風時の強風、洪水時の流木から屋敷を守るために植栽されたもの。

輪中生活館(旧名和邸)は、開館日が土・日曜、祝日に限定されるのでご注意を(ただし、開館日以外でも、「輪中館」に連絡すれば、「輪中館」開館時間中は見学対応)。

輪中生活館(旧名和邸)
名称 輪中生活館(旧名和邸)/わじゅうせいかつかん(きゅうなわてい)
所在地 岐阜県大垣市入方2-1723
関連HP 大垣市公式ホームページ
電車・バスで 近鉄養老線友江駅から徒歩5分
ドライブで 名神高速道路大垣ICから約3km
駐車場 3台/無料
問い合わせ 輪中生活館 TEL:0584-89-6787
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
輪中館

輪中館

岐阜県大垣市、養老鉄道友江駅近くに建つ、「大垣輪中」(おおがきわじゅう)を解説するミュージアムが大垣市立の輪中館。輪中館の館内では、寛永13年(1636年)に誕生した「大垣輪中」の成立から現在に至るまでの水と闘い、共存した地域の人々の生活を

 

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