織部の里公園

織部の里公園

岐阜県土岐市にある美濃窯最古の連房式登窯、元屋敷窯を中心として、美濃焼(陶器)を学ぶことのできる公園が織部の里公園。安土桃山時代、現在の土岐市を中心とした東美濃は日本最大の焼物産地でした。公園内には国の史跡となった元屋敷陶器窯跡、出土した遺物の展示室、作陶施設「創陶園」などがあります。

元屋敷陶器窯跡を中心に整備された公園

織部の里公園

当時の技術の粋を集めて造られた大窯、連房式登窯では、京・大坂の茶人を喜ばせる「黄瀬戸・志野・織部」の名品(美濃桃山陶)が焼かれました。
元屋敷東1号~3号窯跡(大窯)、元屋敷窯跡(連房式登窯)は、国の史跡(元屋敷陶器窯跡)として保存されています。

元屋敷では、東1号窯(大窯)が最初に築かれ、天目茶碗、灰釉皿、すり鉢などが生産されました。
元屋敷東2号窯(大窯)では新しい意匠の瀬戸黒、黄瀬戸、灰志野を焼いています。
現在、東2号窯は取り壊され、床面は元屋敷東3号窯の作業場として使用。
元屋敷東3号窯(大窯)は、志野焼の量産を行なった窯です。

漫画『へうげもの』(山田芳裕作)の主人公で羽柴秀吉(はしばひでよし)に仕えた武将・古田織部は茶人としても優れた才能をみせ、茶道・織部流の創始者であるとともに、南蛮趣味を取り入れるなど創意工夫を凝らした焼物(織部焼)は、「織部好み」と呼ばれています。
その「織部好み」の茶器などが焼かれたのが元屋敷陶器窯(大窯)で、その重要性から世界遺産に登録を望む声もあがっています。

階段状に連なる全長24.7m、幅2.2mという元屋敷窯(連房式登窯)は、焼成室14房から成り、黒織部、青織部、志野織部などの織部製品が生産されています。

すぐ近くにある土岐市美濃陶磁歴史館にも、元屋敷陶器窯跡の出土品が展示されているので、あわせて見学を。

ちなみに現在では陶磁器が有名な美濃焼ですが、磁器生産が始まったのは江戸時代末期。
現在では和食器(陶磁器)の6割以上を美濃で生産しています。

織部の里公園
名称 織部の里公園/おりべのさとこうえん
所在地 岐阜県土岐市泉町久尻1246-1
関連HP 土岐市公式ホームページ
電車・バスで JR土岐市駅から徒歩15分
ドライブで 東海環状自動車道五斗蒔スマートICから約2km
駐車場 15台/無料
問い合わせ 織部の里公園 TEL:0572-54-2710
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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