親孝行な樵(きこり)・源丞内(げんじょうない)が山中で見つけた山吹色の水が、実は老父の大好きな酒で、これを飲んだ老父はすっかり若返ったという『古今著聞集』収録の孝行伝説の地、養老。そのシンボルが 落差32m、幅4mの名瀑、養老の滝で「日本の滝百選」にも選定されています。
孝行息子の伝説が伝わる滝
養老‐伊勢湾断層の走る養老山地の北部から流れ出る滝谷に懸かる滝。
養老公園の駐車場(第1・第2・第3)から渓流沿いの散策路を800mほど歩く手と、滝近くの養老の滝駐車場(民営)に車を入れ、滝直下のみゆき橋から渓谷に入るプランがあります。
桜の花見時期や紅葉シーズンには養老公園に臨時駐車場も用意されます。
養老の滝は、広大な養老公園の最奥にあり、養老神社境内に湧く菊水泉(きくすいせん)はカルシウム・マグネシウム・カリウムなどのミネラル成分を豊富に含み、環境省の「名水百選」に選定。
養老公園駐車場近くには「養老天命反転地」、「こどもの国」などもあります。
毎年10月〜11月には『養老公園もみじまつり』が開催され、紅葉ライトアップも実施。
紅葉の見頃は、例年11月下旬~12月上旬頃。
広重&北斎の描いた 養老の滝
ちなみに、昭和2年に大阪毎日新聞社、東京日日新聞社主催、鉄道省後援で日本新八景が選定の際にあわせて選ばれた『日本二十五勝』の瀑布部門の三滝は、華厳の滝、袋田の滝、そして養老の滝です。
江戸時代までは、日本三名瀑ともいえるほど有名な滝だったと推測できます。
多くの文人が東海道、中山道から外れ、滝見に赴いたと推測できます。
天皇は、これを飲んだり浴びたりする者のなかには、白髪が黒くなったり、禿げ頭に毛が生えたり、見えない眼が見えるようになった人がいることを知り、美泉は大瑞(最大のめでたいしるし)であると、元号を「養老」と改めました。
また、当時、宮中では水に菊を浮かべることが流行していたことから養老神社境内の湧水を菊水泉と名付けたと伝えられています。
養老の滝 | |
名称 | 養老の滝/ようろうのたき |
所在地 | 岐阜県養老郡養老町養老公園 |
関連HP | 養老公園公式ホームページ |
電車・バスで | 近鉄養老線養老駅から徒歩50分 |
ドライブで | 名神高速道路大垣ICから約12kmで養老公園駐車場 |
駐車場 | 養老の滝駐車場(80台/有料)、養老公園駐車場(有料)も利用可能 |
問い合わせ | 養老町観光協会 TEL:0584-32-1108 |
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