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乗鞍本宮頂上本社

乗鞍本宮頂上本社

岐阜県高山市、標高3025.7mの乗鞍岳・剣ヶ峰山頂に鎮座するのが、乗鞍本宮奥宮。畳平にある乗鞍岳バスターミナル(標高2702m)の横に建つ立派な社が、乗鞍本宮の中ノ宮(中之社)で、登山道を1時間30分ほど頑張って登った山頂に頂上本社(頂上本殿)が建っています。夏山シーズンは有人。

乗鞍岳山頂に鎮座する頂上本社は、夏は有人の社に

神仏習合時代には、乗鞍岳の山体を乗鞍大権現(権現=仏や菩薩が仮=権に姿を変えて日本の神として現れること)と仰いだ山岳信仰が由来で、乗鞍本宮は養和元年(1181年)に木曽義仲の家臣が登頂し社殿を建設したと伝えられる古社。
当時は鞍ヶ嶺神社と呼んでいました。

頂上本社では登頂記念にバッジ、登頂鈴などが授与されますが、御朱印は、畳平の中ノ宮で取り扱い(頂上に登拝したことを伝えれば、頂上本社(頂上本社)の印を押してもらえます)。

剣ヶ峰の背後に控える大日岳は明治維新以前の神仏習合時代以来、神々のいます岩座(いわくら)とされる神域。
乗鞍本宮の奥の院とされ禁足の地となっています。

乗鞍岳山頂の頂上本社の信州側に建つ朝日権現社は、東側を向いた小さな社ですが、直下に小岩窟があり、江戸時代に円空上人が参籠した場所と伝えられています。
剣ヶ峰を本宮として、本地垂迹説(垂迹である神と、本地である仏・菩薩という神仏習合の考え)により、周囲の薬師岳は薬師如来、大日岳(奥の院)は大日如来というようにそこに祀られる仏の名前が山名となっています。

富士山は、宗教登山の歴史を背景に、8合目以上は現在も富士山本宮浅間大社の領有(境内)ですが、乗鞍岳の山頂は、昭和4年9月9日、山頂部15坪を乗鞍神社(当時の神社名、昭和3年に鞍ヶ嶺神社は山麓の沢上伊太祁曾神社と合祀し、乗鞍神社に、昭和24年から乗鞍本宮)境内地として、大蔵省より無償譲与を受けたものです。

有人の社(やしろ)としては、富士山頂上浅間大社奥宮(富士山・富士宮口頂上)、その末社の富士山頂上久須志神社(富士山・須走口、吉田口、河口湖口の登山道の頂上)に次ぐ高所に建つ日本第3位の高所神社です。

乗鞍本宮頂上本社
名称 乗鞍本宮頂上本社/のりくらほんぐうちょうじょうほんしゃ
所在地 岐阜県高山市高根町野麦
電車・バスで JR高山駅から濃飛バスでほおのき平乗り換え1時間30分、畳平下車。松本電鉄新島々駅から松本電鉄バス乗鞍山頂行きで1時間43分、終点下車
ドライブで 高山清見道路(中部縦貫自動車道)高山ICから約30kmで丹生川村ほうのき平スキー場駐車場。ほうのき平スキー場駐車場から路線バス・タクシーを利用(マイカー規制を実施中)。長野自動車道松本ICから約39kmの乗鞍高原第1駐車場、または約45kmの三本滝から路線バス・タクシーを利用(マイカー規制を実施中)
駐車場 ほうのき平スキー場駐車場(1500台/無料)、乗鞍高原第1駐車場(250台/無料)、三本滝駐車場(50台/無料)
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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