雨上がりに美しい池が！　「幻の五蔵大池」が神秘的だと話題に

梅雨の長雨や、台風直後、秋雨全線など、大雨の降った雨上がりに誕生する池が、佐世保市吉井町にある五蔵大池。五蔵岳の西麓、五蔵森林公園のなかにある池ですが、秋から冬には単なる草原に化しますが、夏場の雨上がりには、神秘的な「幻の五蔵大池」が出現。大池という名に恥じない規模を誇ります。

周囲のアキニレ樹林が神秘的な雰囲気を醸し出す

幻想的、神秘的と話題になるのは、周囲にニレの仲間で湿地に強いアキニレの木々が群生するから。
「近年は温暖化で線状降水帯ができることが多く、その雨上がりに行くと、池の周りの遊歩道が水没するほど」とのこと。
佐世保市の天然記念物に指定されるアキニレ樹林は水没しても樹勢が衰えないので、より神秘的な雰囲気を醸し出すのです。

この五蔵大池、広さは東西500m、南北200mとまさに大池サイズですが、池の周辺、五蔵岳の西麓には高さ20m〜30mの玄武岩溶岩の丘が数ヶ所あるので、かつての火口と推測できます。
本来は火口湖でしょうが、水が地下浸透して周辺で湧き出すため、大雨などで供給過剰となった際に「火口湖」の姿を見せてくれるのでしょう。
火口湖ということも神秘的な景観の要因のひとつ。

五蔵森林公園までは車でも進入できますが、少し荒た部分もあるのでのんびりと走行を（分岐も多いので道標を見逃さないように）。