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保渡田古墳群・二子山古墳

高崎市保渡田・井出地区の田園地帯にある二子山古墳、八幡塚古墳、薬師塚古墳の3基の100m級の前方後円墳の総称が国の史跡に指定される保渡田古墳群(ほとだこふんぐん)。3つの古墳のもっとも南にあるのが二子山古墳。墳長108m(周濠を含めた全長は213m)の巨大な前方後円墳で、保渡田古墳群のなかでは最初に築造されたもの。

保渡田古墳群で最初に築造された前方後円墳

八幡塚古墳同様に内濠、外濠の二重の濠を巡らせ、内濠の中には円形の中島(祭祀場)が4つ。
多数の埴輪(はにわ)が発掘されたことから数千の埴輪が墳丘や内堤、外堤に並べられていたと推測されます。
内堤の北側には形象埴輪も配列。

外堀の北西に埴輪が出土した保渡田Ⅶ遺跡があり、古墳との関係が推測されています。

二子山古墳西側の群集墳(小さな古墳の集まり)は、二子山古墳に埋葬された豪族の配下の墓。

隣接する八幡山古墳は往時に姿に復元されていますが、二子山古墳は、二重の濠のみ往時の状態に復元。
築造当初は葺石(ふきいし)が施され埴輪が並んでいましたが1500年の時を経て草茂る丘になったもの。

埋葬者は、上毛野氏(かみつけのうじ)かその一族、大和朝廷や朝鮮半島とも関係のあった豪族(上毛野氏かその一族の車持氏)と考えられています。

二子山古墳周辺は上毛野はにわの里公園(「日本の歴史公園100選」選定)として整備され、古墳の東側に「かみつけの里博物館」が建っているので寄り道を。

取材・画像協力/ググッと群馬観光宣伝推進協議会、高崎市

保渡田古墳群・二子山古墳
名称保渡田古墳群・二子山古墳/ほとだこふんぐん・ふたごやまこふん
所在地群馬県高崎市井出町二子山1403-1
関連HP高崎市公式ホームページ
電車・バスでJR前橋駅から関越交通バス土屋文明記念文学館行きで27分、かみつけの里博物館前下車
ドライブで関越自動車道前橋ICから約6km
駐車場100台/無料
問い合わせ高崎市文化財保護課 TEL:027-321-1292
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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