「日本のさくら名所100選」に選ばれた群馬県屈指の桜並木。市道沿いに1400本の桜が植栽され、ソメイヨシノが約2kmに渡って桜のトンネルを形成しています。例年4月上旬〜4月中旬に見頃を迎え、夜間はライトアップにより夜桜見物が可能(18:00〜21:30)。
『ほのぼの群馬』キャンペーンで注目されたお花見スポット
標高430m~550mと標高差が120mほどあるので花見の期間が長いのも特徴。
第二次世界大戦中に燃料として多くの木が切り倒され、荒廃した山林の緑化のために昭和31年〜昭和33年に地元宮城村(当時)青年団や赤城牧場の協力で植栽された桜。樹齢は60年を超えます。
宮城村苗ケ島地区では戦時中に燃料となる木材の伐採で、赤城山南面はハゲ山に。心を痛めた宮城村の村会議員・豊島源之助氏は、ソメイヨシノの植樹を呼びかけたのです。
昭和31年、東武鉄道が日本桜の会を通し、群馬県に桜の苗を寄進したのも契機のひとつ。宮城村が手を上げて1400本が植栽されたのです。
前橋~赤城山大洞間の直通バスの運転が始まったのも昭和32年のこと。
当初はこの桜並木を豊島源之助氏に因んで「源ちゃん桜」とも呼ばれましたが、青年団が植えたのだからと「千本桜」と呼ばれるように。
樹齢も還暦を超えて、見事に咲き誇っています。
「千本桜の周囲に前橋刑務所赤城農場の畑があったため、栄養が桜に行き渡ったことが見事な桜並木の誕生の理由」
とは、地元の古老の話。
観光的に注目をあびるようになったのは昭和54年の『ほのぼの群馬』(国鉄のDCキャンペーン)から。
隣接する千本桜の森公園の「世界の桜・日本の桜ゾーン」には、37種類に及ぶ桜500本とおよそ8万株の芝桜が植栽され、桜と芝桜のコラボが楽しめます。
開花期間中には『赤城南面千本桜まつり』開催
桜の開花期間中には赤城南面千本桜まつり実行委員会の主催で『赤城南面千本桜まつり』も開催。
例年、『赤城南面千本桜まつり』期間中には郷土芸能、地元のグルメや特産品などを販売する「ふれあい物産市」、ステージパフォーマンス、大道芸など様々なイベントが行なわれます。
『赤城南面千本桜まつり』期間中には前橋駅から「周遊バス 赤城南麓 花めぐり号」も運行(前橋駅南口から周遊バス40分、赤城クローネンベルク下車、遊歩道を徒歩5分)。
赤城南面千本桜 | |
名称 | 赤城南面千本桜/あかぎなんめんせんぼんざくら |
所在地 | 群馬県前橋市苗ケ島町2511-2 |
関連HP | 前橋観光コンベンション協会公式ホームページ |
電車・バスで | 上毛電鉄中央前橋駅から徒歩15分 |
ドライブで | 北関東自動車道伊勢崎ICから約16km |
駐車場 | 開花期間中は第1駐車場(480台/前橋市千本桜野球場)、第2駐車場(120台/千本桜の森駐車場)を用意/開花期間中は有料 |
問い合わせ | 前橋市宮城支所地域振興課 TEL:027-283-2131 |
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