大光院

大光院

群馬県太田市金山城跡近くにある浄土宗の寺、大光院は、徳川家康が新田氏の祖・新田義重(源義家の孫)の菩提を弔って、江戸の芝・増上寺で修行した浄土宗の僧・呑龍(どんりゅう)上人を招き、慶長18年(1613年)に建立。徳川家康は、松平から徳川に改姓し、新田氏系得川氏の末裔・徳川であると名乗り、大光院を開いたのです。

徳川家康が新田氏の末裔を名乗って創建

大光院
開山堂

徳川家康は三河国松平郷(現在の豊田市松平町)の出身ですが、永禄9年(1567年)に勅許を得て、徳川氏に改姓。
五大老の筆頭となり、藤原氏の出自とを称する豊臣秀吉に対して、上野国新田郡得川郷(現・群馬県太田市徳川町)をルーツとする新田氏系得川氏の末裔・徳川であると名乗ったのです(清和源氏の系統)。
そのため幕府を開くと得川郷に様々な恩恵を与え、新田氏の祖・新田義重(武家の棟梁として名を馳せた八幡太郎義家の孫)は遠祖ということでわざわざ新田氏を祀る寺を創建。
それが大光院で、正式名は義重山新田寺大光院なのです。

新田義重は九条兼実(くじょうかねざね)に従い、浄土宗の開祖・法然上人に帰依していたこともあり、大光院も天海僧正の天台宗ではなく、浄土宗。
新田義重は上野国新田郡(現在の太田市周辺)を開拓し、建久6年(1195年)3月、寺尾城内(寺尾城があった場所は高崎市寺尾町、太田市新田と2説あり定かでありません)に大光院を創建していますが、家康は観智国師、土井利勝、成瀬正成に命じて墓石と礎石を探索させ、創建した大光院に移すという念の入れようでした。

呑龍は、芝の増上寺で修行し、八王子の大善寺(浄土宗関東十八檀林)で浄土宗僧侶の養成に尽力していましたが、家康に請われて大光院を創建。
呑龍は、元和2年(1616年)、孝心のため国禁を犯した子を匿(かくま)い(5年後に赦免)、さらに捨て子などを7歳になるまで弟子として預かり、「子育て呑龍」(こそだてどんりゅう)とも呼ばれ親しまれています。
上毛かるたで「お」は、「太田金山、子育て呑龍」なので、群馬県民でこの「子育て呑龍」を知らない人はいないのだとか。

大光院の山門は大坂城落城の日に上棟したため、吉祥門と名付けられています。
平成12年の工事で、建立当時の瓦と推定される「丸に三葉葵」の家紋が入った瓦屋根に復元されています。

上州太田七福神のひとつ、弁財天を祀っています(1月第2日曜の『新春上州太田七福神めぐり』は大光院が集合場所)。
毎年10月25日~11月25日には大光院境内で群馬、埼玉、栃木から約1000点の菊花が集結する『関東菊花大会』が開かれています。

大光院の北側には日本100名城に選定の金山城跡もあるので、時間が許せば合わせて見学を。

ちなみに、群馬県尾島町(現・太田市)に「飛行機研究所」を設立したことをルーツにする中島飛行機で開発された百式重爆撃機の愛称「呑龍」は、この寺の名に由来。

大光院
本堂
名称 大光院/だいこういん
所在地 群馬県太田市金山町37-8
関連HP 太田市観光物産協会公式ホームページ
電車・バスで 東武伊勢崎線太田駅から徒歩26分
ドライブで 北関東自動車道太田桐生ICから約4km
駐車場 10台/無料、隣接の大光院北駐車場(200台/無料)も利用可能
問い合わせ 大光院 TEL:0276-22-2007
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

金山城跡

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