群馬県渋川市、渋川市街〜伊香保温泉〜榛名湖を結ぶ群馬県道33号(渋川松井田線)はかつての有料道路、伊香保榛名道路の榛名区間。昭和37年10月26日に開通し、昭和56年9月1日に無料化されるまで、伊香保区間、榛名区間に分かれる有料道路でした。現在は、渋川市街と伊香保温泉、榛名湖を結ぶ観光ルートになっています。
伊香保温泉と榛名湖を結ぶかつての有料道路
昭和33年6月21日に先行して開通したのが渋川市街〜伊香保温泉の伊香保区間(6.7km)で、伊香保有料道路と呼ばれていました(実は、これが群馬県内初の有料道路です)。
昭和37年に榛名山までの榛名区間が開通して、伊香保榛名道路となったもの。
榛名湖畔へと通じるかつての榛名区間にはヘアピンカーブが連続しますが、有料道路だっただけに快適なドライブを楽しむことができます。
伊香保温泉からの登り初めには長峰公園もあり、さらに榛名外輪山の臥牛山(1232m)から派生する尾根(高根)の1029.1mのピークには、高根展望台も設けられています(高根展望台の榛名湖寄りには伊香保森林公園への分岐も)。
ぐんぐんと高度を稼ぎ、渋川市からヤセオネ峠を越えて高崎市に入ると、山上のカルデラ平原の一角に到達。
道も榛名富士横を走る緩い登りの直線となりますが、ここが「榛名湖メロディーライン」。
時速50km/h程度で走ると音楽が流れる仕組み。
280mにわたって道路に小さな溝が刻まれ、その上を車が走ると、通過時のタイヤの音が溝の中に反響して、音が生まれます。
生まれる曲は榛名湖のご当地ソング『湖畔の宿』ではなく、スイス民謡の『静かな湖畔』。
ヤセオネ峠の駐車場に車を置けば外輪山の一峰、相馬山(1411m)へは徒歩40分ほどの登山ですが、途中には鉄梯子と鎖場があるので登山の装備と覚悟が必要。
相馬山山頂には黒髪山神社も鎮座し、古来からの山岳信仰の対象だったことがわかります。
二ツ岳同様に石英安山岩の溶岩円頂丘でその特異な山容は印象的。
紅葉は榛名湖で10月中旬頃に見頃の始まりで、伊香保温泉で10月下旬~11月上旬頃見頃に。
群馬県道33号線(伊香保榛名道路)で榛名湖に、そして群馬県道28号線(高崎東吾妻線)で高崎方面に下るルートは、新緑や紅葉シーズンに絶好のドライブルートです。
伊香保榛名道路 | |
名称 | 伊香保榛名道路/はるないかほどうろ |
所在地 | 群馬県高崎市榛名湖町・渋川市伊香保町湯中子 |
ドライブで | 関越自動車道渋川伊香保ICから約16kmで高根展望台 |
駐車場 | 高根展望台(11台/無料)、ヤセオネ峠(10台/無料)などを利用 |
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