王墓山古墳(有岡古墳群)

王墓山古墳(有岡古墳群)

古墳の町ともいわれる香川県善通寺市には400基を超える古墳が残されています。大麻山山麓に築かれた王墓山古墳(おうはかやまこふん)、宮が尾古墳、野田院古墳などの6基の古墳は有岡古墳群として国の史跡に指定。古墳群の中心に位置する王墓山古墳は、6世紀半ばに造られたと推定される全長46mの前方後円墳です。

古代の讃岐の繁栄を今に伝える前方後円墳

弘田川流域の有岡地区には同一の系統と思われる首長墓と考えられる前方後円墳が集中しています。
王墓山古墳、野田院古墳、磨臼山古墳、鶴が峰4号墳、丸山古墳、宮が尾古墳の6墳は、3世紀末から7世紀初頭にかけて築造された古墳で有岡古墳群と総称されています(現在公開されているのは王墓山古墳、野田院古墳、宮が尾古墳の3墳)。

有岡地区の中心に位置する王墓山古墳は、独立丘陵上に築かれた前方後円墳。
もともとはミカン畑として開墾され、その後宅地造成が行なわれる際に、発掘調査が行なわれ、貴重な遺構や遺物が出土し、保存されることになったもの。

石室から出土した金銅製冠帽(こんどうせいかんぼう)や銀象嵌(ぎんぞうがん)を施した鉄刀など、豪華な副葬品からヤマト王権と密接に関係した地方の豪族の墓と推測されています(出土品は善通寺市立郷土館に収蔵展示)。
銀象嵌入鉄刀は、ヤマト王権下で渡来工人が制作し、地方の首長に権力の象徴として贈ったというのが定説で、同じ象嵌模様の鉄刀が熊本、島根、奈良、群馬(いずれも古墳時代の先進地帯)からも出土していることがその説を裏付けています。
また、瀬戸内海では数少ない石屋形の石室は九州との交流を物語っています。

王墓山古墳一帯は史跡公園として整備されており、墳丘に上ることも可能。
石室への立ち入りは制限され、毎年4月29日(善通寺市古墳の日)に宮が尾古墳石室、野田院古墳墳丘とともに一般公開されている。

野田院古墳は大麻山の山頂近く(善通寺市キャンプ場近く)、標高405mという国内最高所に造られた全長44.5mの前方後円墳。
3世紀後半の築造と推測され、副葬品は弥生時代の特徴を有しています。

御館(みたち)神社が建つのが宮が尾古墳で、6世紀後半の築造。
周辺は史跡公園として整備。
宮が尾古墳から王墓山古墳へは徒歩7分。
車を宮が尾古墳史跡公園に入れればハシゴも可能です。

王墓山古墳(有岡古墳群)
名称 王墓山古墳(有岡古墳群)/おうはかやまこふん(ありおかこふんぐん)
所在地 香川県善通寺市善通寺町
関連HP 善通寺市公式ホームページ
電車・バスで JR善通寺駅からタクシーで5分
ドライブで 高松自動車道善通寺ICから約4km
問い合わせ 善通寺市生涯学習課 TEL:0877-63-6328
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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