群馬県中之条町大道(だいどう)にある古民家。江戸時代に開かれた新田村である大道の名主を務めた冨沢家の邸宅が国の重要文化財に指定される冨沢家住宅。現存する建物は、屋根の正面が「かぶと造り」の大型養蚕農家の代表的なもので、江戸時代後期の築。大道地区には新治村の須川宿から三国街道脇往還(三国裏街道)が通っていました。
日本遺産「かかあ天下-ぐんまの絹物語-」構成資産に
越後(新潟県)から運ばれた米などの物資は、いったんここで荷をおろし、吾妻郡(あがつまぐん)各地に運び出されました。
冨沢家は馬を使っての運送業も営んでいたので、土間が広く馬屋が土間の東端に4つも置かれていました。
三国街道脇往還は、吾妻川の増水などで三国街道が使えない際には参勤交代などにも利用され、冨沢家には幕府役人も宿泊。
冨沢家は、利根郡新治村須川の出身で、天正年間にこの地に移り、新田を開拓。
高冷地のため養蚕に適していたため、米作だけでなく養蚕も行なわれました。
冨沢家住宅も間口23.9m、奥行き12.9mという現存する国内最古級の大型養蚕農家(2階が専用蚕室)で、中之条町六合赤岩伝統的建造物群保存地区、桐生市桐生新町伝統的建造物群保存地区、永井流養蚕伝習所実習棟(片品村)などとともに日本遺産「かかあ天下-ぐんまの絹物語-」の構成資産にもなっています。
冨沢家住宅 | |
名称 | 冨沢家住宅/とみざわけじゅうたく |
所在地 | 群馬県吾妻郡中之条町大道1274 |
関連HP | 中之条町公式サイト |
電車・バスで | JR吾妻線中之条駅からタクシーで25分 |
ドライブで | 関越自動車道渋川伊香保ICから約34km |
駐車場 | 15台/無料 |
問い合わせ | 中之条町教育委員会 TEL:0279-76-3111 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag