世界一の正四尺玉が打ち上がる、新潟の花火大会とは!?

正四尺玉

毎年9月第2土曜と前日金曜に新潟県小千谷市で開催される『片貝まつり』は、江戸時代から続く浅原神社への奉納花火。個人がそれぞれの思いを込めて花火を打ち上げるものですが、最大の花火が、世界一の正四尺玉。ドドーンと高度800mにまで上がり、直径800mの大輪の花を咲かせます。

片貝煙火工業が手掛ける世界で唯一の片貝煙火工業

正四尺玉

2夜にわたって行なわれる『片貝まつり』で、奉納される1万5000発の花火の7~8割が尺玉花火とあって、「打ち上げ花火世界一」を自認する花火大会。
新潟県内では長岡まつり大花火大会など大規模な花火大会が各地で行なわれていますが、花火好きの新潟県民も一目置くのが 『片貝まつり』です(海の柏崎(7月)、川の長岡( 8月)、そして山の片貝(9月)が「越後三大花火」)。

昭和60年9月10日、『片貝まつり』で、小千谷市立片貝中学校第18回卒業生同窓会(永遠会)が奉納し、地元の煙火メーカーの片貝煙火工業の花火師・本田善治さんが打ち上げたものが、世界初の正四尺玉(「黄金すだれ小割浮模様」)で「世界最大の打上花火」としてギネス・ワールドレコーズ(ギネスブック)に登録。

以降、毎年、四尺玉2発(黄金すだれ小割浮模様、黄金千輪二段咲)が打ち上げられています。

直径がおよそ4尺(約120cm)の正四尺玉は、重量約420kgもあり、発射する筒も高さ5.2m、厚さ1.8cmという鋼鉄製で、片貝煙火工業のオリジナル製品。
ミニロケットの発射台のような打上用の煙火筒から、ドドーンと高度800mにまで上がり、直径800mという大輪の花を咲かせるのです。
四尺玉は1日目が、昇天銀竜黄金すだれ小割浮模様、2日目が昇天銀竜黄金千輪二段咲きです。

小千谷市片貝町は、白血病を患った妹に、兄が世界一の花火を打ち上げるという兄弟のきずな(実話)を描き、平成22年公開の日本映画『おにいちゃんのハナビ』(主演:高良健吾、監督:国本雅広、主題歌:藤井フミヤ『今、君に言っておこう』)のロケ地。

平成15年放映のNHK連続テレビ小説『こころ』では主人公・末永こころ(中越典子)の父・末永沢朗(寺尾聰)は新潟県山古志村(現・長岡市)の花火職人という設定で、『片貝まつり』での花火の打ち上げシーンも登場しています。
この花火演技指導をしたのが、片貝煙火工業の花火師・本田正憲さん(現在の取締役会長)です。

正四尺玉
世界一の正四尺玉が打ち上がる、新潟の花火大会とは!?
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
片貝まつり

片貝まつり|2024

2024年9月13日(金)〜9月14日(土)19:30〜22:20、新潟県小千谷市片貝町で『片貝まつり』を開催。新潟県内の花火大会の締めとなるのが浅原神社の秋季例大祭での奉納花火。打ち上げられる花火のレベルも高く、日本で最初に正三尺玉(明治

 

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