ラインの館(旧ドレウェル邸)

ラインの館(旧ドレウェル邸)

兵庫県神戸市中央区、神戸北野異人館街にある洋館のひとつがラインの館。大正4年に建てられた旧ドレウェル邸を再生した異人館で、ベランダやよろい戸など明治時代の洋館の様式を色濃く受け継いでいます。外壁の横板を少しずつ重なり合うように取り付けた、下見板のラインが美しいということがその名の由来。入場無料で見学できます。

神戸北野異人館街を代表する洋館は、入場無料!

ラインの館(旧ドレウェル邸)

フランス生まれのJ.R.ドレウェル夫人(Josephine.R.Drewell)は、明治4年に来日し、明治9年に大阪造幣寮の御雇外国人であったイタリア人マンチーニ氏と結婚しますが、明治13年にマンチーニ氏が死亡したため、明治15年にドレウェル氏と再婚。
大正4年にドレウェル夫人53歳の際、新居として建てたのが現・ラインの館です。
ドレウェル夫人は、大正9年に没しているので5年ほど暮らしたことに。
その後、永らくドイツ人が居住していましたが、神戸市が所有者となって昭和53年から一般公開されています(一般公開の際に愛称を公募した結果「ラインの館」に)。
下見板のラインが美しいということに加え、神戸市が購入する直前に住んでいたオバーライン氏の故国ドイツのライン川にちなんで、「ラインの館」になったもの。

木造2階建下見板張りオイルペンキ塗り、1階の開放されたベランダ、東側に1ヶ所、西側に2ヶ所配されたベイウィンドウ(張り出し窓)、そして鎧戸(よろいど=巻き上げて開ける戸)、軒蛇腹(のきじゃばら=建物の軒に帯状に取り付けた突出部分)などは、明治時代の洋風建築を踏襲しています。

耐震対策・保存修理工事が行なわれ、平成31年4月22日にリニューアルオープン、入館無料で見学ができます。
建物は、神戸市の伝統的建造物(神戸市北野町山本通伝統的建造物群保存地区内)、「ひょうごの近代住宅100選」に選定。

ラインの館(旧ドレウェル邸)
名称 ラインの館(旧ドレウェル邸)/らいんのやかた(きゅうどれうぇるてい)
所在地 兵庫県神戸市中央区北野町2-10-24
関連HP ラインの館公式ホームページ
電車・バスで JR三ノ宮駅・阪神三宮駅・阪急三宮駅から徒歩15分
ドライブで 阪神高速道路神戸線京橋ランプから約2km
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ ラインの館(旧ドレウェル邸) TEL:078-222-3403
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
萌黄の館(旧シャープ住宅)

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兵庫県神戸市中央区、神戸北野異人館街にある代表的な洋館が萌黄の館(もえぎのやかた)。明治36年、アメリカ総領事ハンター・シャープ(Hunter Sharp)の邸宅として建てられたもので昭和19年に神戸電鉄社長・小林秀雄の住宅となった異人館。

北野異人館街(神戸市北野町山本通伝統的建造物群保存地区)

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