兵庫県淡路市岩屋、淡路島北部、明石海峡に臨む岩屋海水浴場の高台に鎮座するのが石屋神社(いわやじんじゃ)。創祀年代は不詳で、往古には300mほど北にある三対山(城山)に鎮座していましたが、永正6年(1509年)、大内義興(おおうちよしおき)が岩屋城を築城する際に現在地に遷座したと伝えられています。
神功皇后ゆかりの古社で、淡路島屈指のパワースポット
神功皇后(じんぐうこうごう)の三韓遠征の際、対岸の垂水の浜で渡海に難渋し、風待ちのため、岩屋に着岸。三対山の頂上にて戦勝を祈願し、「いざなぎやいざなみ渡る春の日にいかに石屋の神ならば神」と詠じると海が穏やかになったという伝説の地。
三対山の北側には伊弉諾尊が隠れた幽宮であると伝承される洞窟(岩屋)もあります。
平安時代編纂の『延喜式神名帳』には、淡路国に13座の神社が掲載されていますが、そのひとつが石屋神社、つまりは式内社ということに。
天地大明神とも称し、高雄山観音寺はその別当(神社を管理した寺)。
祭神は、国常立尊(くにのとこたちのみこと)、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冉尊(いざなみのみこと)の三座。
春分・秋分の日には、社殿に立てば鳥居の中央から昇る日の出を拝むことができます。
俳優・渡哲也(淡路町立石屋小学校を卒業)が奉納した灯籠もあるのでお見逃しなく。
1月10日の『十日戎』は多くの人で賑わいをみせます。
神社の北にある絵島は、日本神話の国産み伝説で、最初に生まれたともいわれる伝説の島(国生み神話に登場する「おのころ島」伝承地)。
古代にはヤマト王権への海の入口に位置し、しかも速い潮流の場所であったため、神話、伝説が生まれたのだと推測できます。
石屋神社 | |
名称 | 石屋神社/いわやじんじゃ |
所在地 | 兵庫県淡路市岩屋799 |
関連HP | 淡路島観光協会公式ホームページ |
ドライブで | 神戸淡路鳴門自動車道淡路ICから約1km |
駐車場 | 境内駐車場(5台/無料)、または、岩屋ポートビル駐車場(1時間まで無料、以降有料)を利用 |
問い合わせ | 石屋神社 TEL:0799-72-3155 |
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