兵庫県南あわじ市にある、淡路人形浄瑠璃の保存・上演団体が、淡路人形座。淡路島に伝承される人形芝居の淡路人形浄瑠璃は国の重要無形民俗文化財。うず潮観潮船の出航する道の駅福良にある人形浄瑠璃の専用劇場で公演が行なわれ、ファミリーで人形浄瑠璃を手軽に楽しむことができます。
淡路人形浄瑠璃を観賞
淡路人形浄瑠璃は、義太夫節(ぎだゆうぶし)による三人遣いの人形芝居で、同じ人形を操る「文楽」より人形がひと回り大きく、舞台と客席の距離も近いので、より臨場感のある動きを楽しむことができます。
「賤ヶ岳七本槍」(しずがたけしちほんやり)、「源平八島合戦」、「阿波の鳴門」、「玉藻前曦袂」(たまものまえあさひのたもと)、「一谷嫩軍記」(いちのたにふたばぐんき)、「本朝廿四孝」(ほんちょうにじゅうしこう)、「日高川入相花王」(ひだかがわいりあいざくら)、「戎舞」(えびすまい)など多数の演目があります。
第二次世界大戦後、多様な娯楽の普及などで、淡路人形浄瑠璃は、存亡の危機に直面。
そんな危機を背景に、昭和39年、有志たちが資金を出し合って設立し、活動を開始したのが、現在の「淡路人形座」です。
淡路島には江戸時代の初期から昭和の初めまで大小様々な人形座があり、その中の大座の一つ吉田傳次郎座の道具類を「淡路人形座」が継承し、平成24年8月、福良港に落成した新会館で常設公演しています。
客席入口では、座員(出演者)のお出迎えがあり、開演の前に座員による前説で、上演される演目のあらすじ、拍手・おひねりのタイミングなどを座員が分かりやすく解説してくれます。
さらに音声ガイドの貸出、おひねり紙の用意もあるので、まさに会場と座員が一体となった、参加型ともいえる内容になっているのです。
上演後は縁起のいい戎(えびす)人形と一緒に写真撮影も可能。
土産用のオリジナルグッズも販売されているので、いい思い出となることでしょう。
帰りには「おつるちゃん」のお見送りも。
道の駅福良に併設され、福良マルシェ(産直市場)、「うずしおクルーズ」(うず潮観潮船)などもあり、観光の拠点になっています。
画像協力/(公社)ひょうご観光本部
淡路人形座 | |
名称 | 淡路人形座/あわじにんぎょうざ |
所在地 | 兵庫県南あわじ市福良甲1528-1地先 |
関連HP | 淡路人形座公式ホームページ |
電車・バスで | 神戸三宮バスターミナルから神姫バス福良行きで1時間33分、福良下車、徒歩2分 |
ドライブで | 神戸淡路鳴門自動車道淡路南ICから約6km、西淡三原ICから約8km |
駐車場 | 100台/無料 |
問い合わせ | 淡路人形座 TEL:0799-52-0260/FAX:0799-52-3072 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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