兵庫県姫路市香寺町相坂、兵庫県道80号宍粟香寺線(しそうこうでらせん)のトンネルが、相坂トンネル(相坂隧道)。大正10年に完成したレンガ造り、全長70mのトンネルが今も現役で使われ、地元では心霊スポットとしても有名です。高さ2.9m、幅員2.45mという狭さなので、すれ違いはできません。
イギリス積みのレンガは地元の西播煉瓦で焼成
当時の神崎郡香呂村(こうろむら)村長の主導で、香呂村の年間予算に相当する2万円を投入し、大正8年に工事が開始され、大正10年に完成しています。
レンガは当時、播但線・香呂駅近くにあったレンガ工場・西播煉瓦(せいばんれんが/大正6年10月創業)で焼成し、イギリス積みの美しいアーチを描いたトンネルです(隧道西口の笠石に西播煉瓦焼成のトレードマークである「セ」刻印が残存)。
地元では逢坂のトンネルとも称され、相坂本村と谷山を結んでいます。
内部は往時のレンガのままで、一部だけしかコンクリートなどでの補強は行なわれていません。
県道としてもあまりに狭隘のため、改修計画が立てられていますが、相坂トンネルは文化財としての保存が決まり、バイパス化される予定です。
心霊スポットになっていますが、あくまでレトロなトンネルの雰囲気からくるもので(古いトンネルは各地で心霊スポット化しています)、逆にトンネル好き、レンガ建築ファンにはたまらない魅力のある場所になっています。
相坂トンネル | |
名称 | 相坂トンネル/あいさかとんねる |
所在地 | 兵庫県姫路市香寺町相坂 |
電車・バスで | JR香呂駅から徒歩40分 |
ドライブで | 播但連絡道路船津ランプから約5km |
駐車場 | なし |
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