JRの在来線最速の列車は、大阪〜敦賀を走るJR西日本の特急「サンダーバード」ですが、私鉄特急で最速は、やはり西日本の近鉄で、近鉄名古屋〜大阪難波189.7kmを2時間5分で結び、表定速度は91kmということに。JR在来線の特急と比べても6位にランキングしています。
日中の時間帯に走る最速の特急が、表定速度91km
![特急「ひのとり」](https://i0.wp.com/tabi-mag.jp/wp-content/uploads/hinotori02.jpg?resize=728%2C485&ssl=1)
名阪を平日は1日15往復、しかも7:00ジャスト〜21:00ジャストまで1時間間隔、土休日は19往復という便利さ。
ただし、すべての「ひのとり」が所要2時間5分というわけではなく、日中の時間帯に走る最速の特急だけで、しかも停車駅が津、鶴橋、大阪上本町に停車するだけの特急に限定されます。
鶴橋、大阪上本町を通過すれば、さらに表定速度を稼ぐとも思われますが、需要が多いために通過するわけにはいきません。
名古屋〜新大阪は「のぞみ」で49分なので、名阪の移動はスピードでは東海道新幹線に叶いませんが、「快適性を追求したくつろぎの空間 · プレミアム車両は全席3列シートでゆとりのある空間を実現」というゴージャスな空間が売りの特急が近鉄の名阪特急「ひのとり」。
「Free Wi-Fi」が利用できる、全車に空気清浄機を設置、プレミアムカーは1両に3×7列の21席だけというゆとり空間で、プレミアムカーのシートピッチはなんと130cm。
グリーン車以上の快適さが売りになっています。
プレミアムカーは、JR東日本・JR西日本の新幹線でいえばグランクラス、レギュラーシートがグリーン車というイメージです(レギュラーシートのシートピッチは新幹線グリーン車と同じ116cm)。
名阪の移動の場合、「のぞみ」が乗車券3410円、指定席特急券3270円で合計6680円。
対する特急「ひのとり」は、乗車券2860円、特急券1930円、レギュラー車両がプラス200円、プレミアム車両がプラス900円。
つまりレギュラー車両だと「のぞみ」より安い6330円、プレミアム車両だと、「のぞみ」よりも高い7030円という絶妙な料金設定となっています。
私鉄最速ながら、所要時間は「のぞみ」の倍もかかりますが、同じ値段で、ドリンクを買ってもゴージャスさはグリーン車並みというのが特急「ひのとり」ということに。
近鉄が速達性では完全に負けていても、くつろぎの空間で勝負しようということがよくわかり、その意味でも特急「ひのとり」は「近鉄の勝負特急」といえる存在になっています。
名阪の移動なら、一度、ぜひお試しを。
![特急「ひのとり」](https://i0.wp.com/tabi-mag.jp/wp-content/uploads/hinotori03.jpg?resize=728%2C485&ssl=1)
日本最速の私鉄特急は、近鉄の名阪特急「ひのとり」 | |
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