広島県廿日市市、宮島の対岸にあり、かつては海岸だった場所に厳島神社の外宮(摂社)として造営された古社が、地御前神社(じごぜんじんじゃ)。古来、厳島(宮島)は島全体が聖地とされ、人が住むことを禁じられてきたので、厳島の遙拝のために地御前神社が建立されたのです。
厳島を遙拝するために建てられた平清盛ゆかりの古社
平清盛の庇護を受け仁安3年(1168年)、厳島神社と同様の社殿が建築されたと伝えられ、仁安3年(1168年)の『伊都岐島社神主佐伯景弘解』には19の社殿があったことが記されています。
現在では拝殿と本殿、客人本殿の3社殿のみですが、現在の本殿、客人宮本殿は江戸時代の宝暦10年(1760年)の再建で、平安時代の様式を今に伝える貴重なもの。
旧暦の5月5日は『御陵衣祭』で流鏑馬(やぶさめ)と舞楽が奉納され、旧暦の6月17日には厳島神社から船を迎える『管絃祭』が執り行なわれています。
江戸時代までは地御前神社の目の前までが海が迫り、海中に鳥居が立ち、拝殿横に船を係留したと伝えられています。
地御前神社と、厳島神社、弥山にある奥宮・御山神社(みやまじんじゃ)は南北の直線状に位置していることも、大きな意味があるのだと推測できます。
地御前神社 | |
名称 | 地御前神社/じごぜんじんじゃ |
所在地 | 広島県廿日市市地御前4-1-6 |
関連HP | 廿日市市公式ホームページ |
電車・バスで | 広島電鉄地御前駅から徒歩5分 |
ドライブで | 広島岩国道路廿日市ICから |
駐車場 | 3台/無料 |
問い合わせ | 地御前神社 TEL:0829-36-0795 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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