村上海賊の時代から瀬戸内の海洋文化の中心地、さらに因島村上海賊の拠点として栄えた広島県尾道市の因島(いんのしま)。その村上海賊の菩提寺で、宝徳2年(1450年)、青陰城主・村上吉資が建立した古寺が金蓮寺です。寺の裏には村上海賊歴代の宝筺印塔18基や五輪塔など多数の石塔が残され、村上水軍墓地と呼ばれています。
村上海賊の拠点・因島にある墓地
瀬戸内では中世、武将は宝篋印塔をその墓石としたケースが多かったといいますが、各地に分散していた石塔を集めたために因島村上氏の一族及び、その家臣を含めた墓石群と伝えられてはいますが、多くは誰のものなのかは判別されていません。
因島の東海岸には幸崎城(さいざきじょう)、堂崎城、一の城、千守城(ちもりじょう)、美可崎城(みかざきじょう)など村上海賊(村上水軍)の城跡が点在しています。
因島村上氏一族の墓地は、日本遺産「“日本最大の海賊”の本拠地:芸予諸島-よみがえる村上海賊“Murakami KAIZOKU”の記憶-」の構成遺産になっています。
ちなみに村上水軍という呼称は、江戸時代以降に用いられたもので、明治から昭和初期には、近代海軍の前身と評価する見方が強まったため、村上水軍という名前が定着しましたが、平時には瀬戸内海の物流を支えたため、現在では村上海賊という名称に戻されています。
村上水軍墓地 | |
名称 | 村上水軍墓地/むらかみすいぐんぼち |
所在地 | 広島県尾道市因島中庄町寺迫3225 |
関連HP | 尾道観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR尾道駅から本四バスまたは尾道バス因島土生港行きで40分、要橋下車、因島バス因島大橋行きに乗り換えて5分、水軍城入口下車、徒歩10分 |
ドライブで | しまなみ海道(西瀬戸自動車道)因島北ICを約2.3km。因島南ICから約4km |
駐車場 | 50台/無料 |
問い合わせ | 尾道市因島総合支所しまおこし課 TEL:0845-26-6212 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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