霊火堂

霊火堂

宮島の弥山山上にある真言宗御室派の大本山大聖院の弥山本堂。その求聞持堂(ぐもんじどう)のすぐ前にあるのが不消霊火堂(きえずのれいかどう)。空海が100日間の修行を行なった当時から、1200年を経て燃え続けている「不消の火」(きえずのひ)が納められています。空海の護摩火の火が今も燃え続けているということに。

弥山本堂・求聞持堂のすぐ前にある「不消の火」

明治34年に創業を開始した八幡製鉄所の溶鉱炉の種火ともなり、さらに平和記念公園の「平和の灯火」の火もここから採火されているのです。

不消霊火堂は平成17年5月5日に失火により、全焼しましたが平成18年7月17日に再建。
出火時に建物は全焼していますが、「不消の火」は僧侶によってロウソクで持ち出され、今も途絶えることなく燃え続けています。
さらに生木の薪をくべて「不消の火」で沸いた茶釜の湯は、万病や幸福招来の効果がある霊水といわれています。
また消えずの火の灰の入った「御砂散」(おすなさん)はお清めに最適で、授与品になっています。

この「消えずの火」が燃え続ける霊火堂は「消えずの霊火堂」として恋人の聖地に認定されています。

霊火堂
名称霊火堂/れいかどう
所在地広島県廿日市市宮島町
関連HP大本山大聖院公式ホームページ
電車・バスでJR宮島口駅からJR連絡宮島航路または松大観光船で10分、宮島桟橋下船、ロープウェー乗り場まで徒歩30分。さらに宮島ロープウェーで15分
ドライブで山陽自動車道廿日市ICから約4.7km。または、大野ICから約5kmで宮島口
駐車場宮島口市営駐車場(166台/有料)・もみじ本舗駐車場(500台/有料)
問い合わせ弥山本堂 TEL:0829-44-2071
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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