潜龍門

潜龍門

広島県廿日市市宮島町港町、宮島の桟橋の正面に残る旧県道厳島公園線の隧道(トンネル)が、潜龍門(せんりゅうもん)。厳島の島内には現在7ヶ所のトンネル(隧道)がありますが、そのひとつで明治40年完成の歴史あるもの。現在は歩行者用のトンネルとして使われています。

かつては桟橋に直結していた明治40年完成の隧道

宮島の桟橋側から「割烹旅館 山一別館」前へと抜ける脇道が、広島県道43号(厳島公園線)の旧道。
県道自体は宮島口駅が起点で海上県道(宮島航路は県道扱い)を経て包ヶ浦自然公園までで、宮島のメインストリートです。

旧県道には潜龍門と包ヶ浦隧道(昭和29年竣工、現在は廿日市市の市道)の2つの隧道(トンネル)があり、包ヶ浦隧道は崩落の危険があるため立ち入り禁止に。
潜龍門は、坑門部分も石組みという宮島の玄関口らしいつくり。
潜龍門が完成する以前は、潜龍門のある尾根まで海岸が迫り、海沿いに歩いていたのです(宮島桟橋の拡張工事で一帯が埋め立てられ、昭和51年に現在の桟橋が完成)。

潜龍門は、全長18.4m、幅員2.5m、高さ2.9mで、令和2年に抗口に補修工事が行なわれ(鉄骨が組まれています)、扁額も撤去されて往時の景観が失われています(注/TOPの画像は補修工事以前のものです)。
「潜龍」とは、易経に由来する言葉で「天に飛び立つために力を蓄えて潜んでいる若い龍」の意。
命名の由来は定かでありませんが、島の未来を背負う小中学生の通学路だったことと関係しているのかもしれません。

潜龍門
名称 潜龍門/せんりゅうもん
所在地 広島県廿日市市宮島町港町
電車・バスで JR宮島口駅からJR連絡宮島航路または松大観光船で10分、宮島桟橋下船、徒歩すぐ
ドライブで 広島岩国道路廿日市ICから約4kmで宮島口市営駐車場
駐車場 宮島口市営駐車場(166台/有料)
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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