知床岬灯台

流氷の訪れる南限、流氷がもたらすアイスアルジー(流氷の底に付着する珪藻類)を起点とする生態系で世界自然遺産に指定される知床半島。その突端の台地の上に建つのが知床岬灯台です。以前は、灯台管理用のアブラコ湾に港湾施設が築かれていましたが、荒廃しています。知床岬灯台は「日本の灯台50選」にも選定。

現在の灯台はLED使用のエコ灯台

アブラコ湾から灯台管理用の道が灯台へと続き、最後は長い階段が真っ直ぐに灯台へと続いていますが、知床岬は動力船での上陸が不可。
どうしても知床岬灯台に接近したい場合には、羅臼町側(根室海峡側)の相泊漁港から道なき道を歩くしかありません。

しかも、海岸沿いの断崖をロープを使って登ったり、満潮時には海を泳いだりと、探検的なコース。
玉石を歩くので体力も消耗し、靴もボロボロになります。
途中で野営も必要で、熟達者だけに許されるアプローチになっています。
また、知床岬は動力船での上陸も禁止(地元町村、環境省、林野庁、海上保安庁の取り決めによるもの)。
つまりは、赤岩の番屋から漁船で戻るのも本来は「禁じ手」となっています。

知床岬灯台は、昭和38年にディーゼル発電(自家発電)による電化灯台として初点灯。
発電用の軽油は2ヶ月に1回補給していたため(年間に灯油4000リットルを消費)、灯台管理用の港が、知床岬灯台に近いアブラコ湾に設置されていたのです。

平成20年に太陽光発電、LED灯台に変更され、アブラコ湾が使われることなく管理されなくなりました。

地上から塔頂までの塔高は12m、平均海面から灯火部分までの灯火標高は102mです。

知床岬灯台
名称 知床岬灯台/しれとこみさきとうだい
所在地 北海道斜里郡斜里町知床岬・目梨郡羅臼町知床岬
関連HP 羅臼町公式ホームページ
電車・バスで 中標津バスターミナルから阿寒バス羅臼行きで1時間30分、終点下車、徒歩10分で羅臼港
ドライブで 根室中標津空港から約63kmで羅臼港。羅臼港からチャーター船利用
駐車場 なし
問い合わせ 羅臼町産業課 TEL:0153-87-2111/FAX:0153-87-2358
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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