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地球岬(チキウ岬灯台)

展望台の場所で標高147mという断崖の岬で、「あなたが選ぶ北海道景勝地」(昭和61年・北海道郵政局)で1位となった景勝地が地球岬(ちきゅうみさき)。広々とした内浦湾のかなたに、遠く森や駒ヶ岳、南茅部(かやべ)の稜線も浮かび、素晴らしい眺めです。展望台から見える白い灯台は、チキウ岬灯台(地球岬灯台)。

アイヌ語のポロ・チ・ケ・プ(親なる断崖)が地名の由来

展望台から見たチキウ岬灯台
高台にある展望台
空から眺めた地球岬

地球岬(ちきゅうみさき=チキウ岬)という不思議な名前は、アイヌ語のポロ・チ・ケ・プ(poro-chi-ke-p=親なる・自分を・削った・もの/親なる断崖)に由来します。
つまり、チ・ケ・プが、チケウエ、チキウ、チキウ、チキュウと転訛したもの。
地球という字をいつ頃あてたのかも定かでありません。

曽根富美子の漫画『親なるもの 断崖』の舞台にもなっています。

高さ100m前後の断崖絶壁が十数kmにわたって続く地形は1000万年ほど前の火山活動で誕生。
溶岩と火山灰層が複雑に入り組み、変化に富んだ風景を創出しています。

渡り鳥のルート上にあり、渡り鳥を狙ったハヤブサの営巣地にもなっています(ハヤブサの見学は金屏風展望台がおすすめ)。

土木遺産、「日本の灯台50選」に選定

通常は展望台から灯台を眼下に
夜の地球岬

チキウ岬灯台(地球岬灯台)は、土木学会選奨土木遺産、「日本の灯台50選」に選定の白亜の灯台。
地球岬のシンボル的な存在となっています。

大正9年に建設され、平成3年に無人化。初日の出の名所としても地元では有名です。
地上から塔頂までの塔高15m、平均海面から灯火部分までの灯火標高は131mで、光達距離は28海里(約52km)もあります(北海道では光到達距離がもっとも遠い灯台です)。

見学できる参観灯台ではありませんが、平成5年から「海の日」の祝日などに一般公開を行なっています。

地球岬は「ピリカノカ」(アイヌ語で美しい・形=アイヌ文化に由来する景勝地)としてハルカラモイ、マスイチ浜、トッカリショ浜とともに国の名勝に指定され、「室蘭八景」にも選定。

一般公開日の様子
室蘭八景
室蘭港の夜景、測量山の展望、黒百合咲く大黒島、絵鞆岬の景観、金屏風・銀屏風の断崖絶壁、マスイチ浜の外海展望、地球岬の絶景、トッカリショの奇勝が「室蘭八景」です。
地球岬(チキウ岬灯台)
名称 地球岬(チキウ岬灯台)/ちきゅうみさき(ちきうみさきとうだい)
所在地 北海道室蘭市母恋南町4
関連HP 室蘭観光推進連絡会議公式ホームページ
電車・バスで JR室蘭駅から道南バス地球岬団地行きで13分、終点下車、徒歩20分
ドライブで 道央自動車道室蘭ICから約14km
駐車場 35台/無料
問い合わせ 室蘭観光推進連絡会議 TEL:0143-23-0102
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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