北海道浜中町、浜中湾と琵琶瀬湾を区切るように、太平洋に突き出した霧多布半島東端に位置する岬が霧多布岬(きりたっぷみさき)。正しくは湯沸岬(とうふつみさき)というが、「ゆわかし岬」と読む人が多いため、現在では霧多布岬と通称されています。トッカリ(アイヌ語でアザラシのこと)を観察できるのでトッカリ岬とも呼ばれています。
霧多布島の最先端は美しい草原
霧多布岬には、売店、食堂の並ぶ駐車場横に展望台がありますがが、岬突端の湯沸岬灯台(昭和26年点灯)まで10分ほど歩けば、さらに視界がワイドに広がります。
岬突端の岩礁には、エトピリカも棲息。
また灯台近くの草原には、霧多布岬キャンプ場があり、バンガロー(ペット可能なバンガローもあり、ただし電源、照明設備はありません)、テントサイト(無料)、ドッグラン(無料)が整備されています。
ちなみに、湯沸岬のとうふつは、アイヌ語のトプッ(to-put=湖の・口)、あるいはトウッ(to-ut=沼脇)に由来する岬名。
湿原がかつて(縄文海進後、中世まで)はもっと湖状態だったと推測できます。
霧多布は、アイヌ語のキタプ(ki-ta-p=カヤ・を刈る・所)に由来。
昔、霧多布島で茅を刈ったことを意味していますが、海霧が多い土地をよく表現した当て字です。
近年、霧多布岬周辺で野生のラッコが繁殖し、陸上から観察できる希少な場所として注目を集めています。
遊歩道の外に出たり、柵を乗り越えたりする行為は厳禁です(過去には転落死したケースも)。
「神経質で警戒心の強いラッコが、岬周辺を安全な場所でないと判断すれば、姿を消してしまうかもしれません」(NPO法人エトピリカ基金・片岡義広理事長)と、地元浜中町では、ルールを守っての観察を呼びかけています。
霧多布岬 | |
名称 | 霧多布岬/きりたっぷみさき |
所在地 | 北海道厚岸郡浜中町湯沸 |
関連HP | 浜中町観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR浜中駅からくしろバス霧多布温泉行きで25分、終点下車、徒歩40分 |
ドライブで | たんちょう釧路空港から約102km |
駐車場 | 20台/無料 |
問い合わせ | 浜中町観光協会 TEL:0153−62-2111/FAX:0153-62-2229 |
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