北陸新幹線の敦賀延伸で、北陸本線は敦賀〜米原間のわずか45.9kmに!

北陸本線

東海道本線米原駅を起点に敦賀、福井、金沢、富山を経て直江津に至るのがかつての北陸本線で、全長353.9km。2024年3月16日(土)、北陸新幹線金沢〜敦賀間開業で、並行する北陸本線は、第3セクターの「ハピラインふくい」に移管され、結果、敦賀〜米原間のわずか45.9kmに縮小されてしまいます。

北陸本線金沢〜敦賀間は、「ハピラインふくい」に移管

北陸本線
北陸本線を走る457系電車

北陸新幹線は高崎(群馬県高崎市)を起点に軽井沢、長野、富山、金沢までが2015年3月14日に開業(高崎~長野間は1997年10月1日開業)、2024年3月16日に金沢〜福井〜敦賀が延伸開業します。
敦賀〜京都〜新大阪は、まだルートが決まっていないため、開業はかなり先に。

高崎駅〜上越妙高駅(新潟県上越市)間はJR東日本、上越妙高駅〜金沢駅〜敦賀駅間がJR西日本になっています。
かつての並行する在来線は高崎駅〜直江津駅が信越本線でしたが、高崎駅〜横川駅間は存続し、横川駅〜軽井沢駅は廃止(ジェイアールバス関東の碓氷線に転換)、軽井沢駅〜篠ノ井駅はしなの鉄道しなの鉄道線に、篠ノ井駅〜長野駅(9.3km)は、分断されて再び信越本線、長野駅〜妙高高原駅は北しなの線、妙高高原駅〜直江津駅はえちごトキめき鉄道妙高はねうまラインになっています。

直江津以西の北陸本線は、直江津駅〜市振駅(新潟県区間) が、えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン、市振駅〜倶利伽羅駅(富山県区間)が、あいの風とやま鉄道あいの風とやま鉄道線、倶利伽羅駅〜金沢駅(石川県区間)がIRいしかわ鉄道IRいしかわ鉄道線、そして2024年3月16日(土)、北陸新幹線大聖寺駅~敦賀駅(福井県区間)が、ハピラインふくい、金沢駅~大聖寺駅はIRいしかわ鉄道へ移管になります。
基本「青春18きっぷ」は使えないので、JRの鈍行の旅は、3セク乗り継ぎの旅に変化し、実質的にはかなり旅費がかかることになります。

敦賀〜米原間は、もともと東海道線開通前に、琵琶湖の舟運を使い、当時の海の大動脈だった北前船と関西を結ぶ物資輸送ルートとして開通した歴史ある路線。
北陸本線の遺物のように残される路線となりましたが、もともと東京〜敦賀には日本とロシア(ソ連)、ヨーロッパ諸国が結んだ協定によって「1枚の切符」による国境を越えた国際連絡輸送が実現した東京発ベルリン行き「欧亜国際連絡列車」も走った路線(敦賀〜ウラジオストクが船、さらにシベリア鉄道に連絡)。

現行のルートは、昭和37年6月10日、北陸トンネルの開通で生まれた新ルートで、それ以前は4ヶ所のスイッチバックで峠を克服する山岳ルートでした(旧線は「旧北陸線トンネル群」として国の登録有形文化財、近代化産業遺産、土木学会の選奨土木遺産になっています)。

北陸本線
新幹線延伸に湧く敦賀駅
北陸新幹線の敦賀延伸で、北陸本線は敦賀〜米原間のわずか45.9kmに!
開催日時 2024年3月16日(土)〜
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
北陸新幹線

3回も周波数が変わる北陸新幹線、意外に知らないトリビアが!

北陸新幹線には、50Hzの東京電力・東北電力、60Hzの中部電力・北陸電力と4つの電力会社が電気を供給しています。それに伴って周波数も3回も変わっています。これを克服するための新技術、JR東日本とJR西日本の管轄の違いなどから生まれる乗務員

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ