うだるような暑さを逃れて、夏は涼しい高原の宿へ! その1は、日本最高所に建つ、日本ホテル協会加盟の、ホテル立山。立山黒部アルペンルートの最高所、室堂(富山県中新川郡立山町)の標高2450mに建っています。盛夏も20度を上回ることは稀というクールゾーンです。
周辺では雷鳥も遊ぶ日本最高所のホテル
4月の立山黒部アルペンルート開通時には、雪の大谷と呼ばれる、アルペンルートの雪壁で知られる室堂。
初夏ならホテル周辺に残雪が残り、子育て中の雷鳥の姿を見ることも。
ホテルの建つ室堂は、立山連峰が眼前にする、絶景の地。
立山黒部アルペンルートも、ツアー客のような通り抜け観光でなく、最低でも室堂に1泊すれば、ツアー客の去った朝夕に、神が立つ山という神々しい雰囲気を味わうことができます。
一般的に標高が100m上がるごとに気温は0.6度下がるので、標高2450mだと0mとは15度近い温度差があることに。
真夏でも朝夕は、上着が必要というクールゾーンです(富山市が気温30度の時に15度くらい)。
立山信仰の立山登拝でも基地となった室堂のターミナルビルに併設されるのが、ホテル立山。
ホテル下が、ターミナルで、弥陀ヶ原、美女平を結ぶ立山高原バス、そして立山連峰直下をトンネルで抜ける立山トンネルトロリーバス(日本で唯一のトロリーバス)が発着します。
架線から電気を供給するトロリーバスは、鉄道扱いなので、室堂ターミナルは日本最高所の鉄道駅ということに。
その上に建つ、ホテル立山は、「日本最高所のステーションホテル」ともいえるのです。
この立地を活かして、毎朝、臨時便のトロリーバスを運行し、大観峰でご来光を仰ぐという宿泊者限定の「ご来光バス」(有料)も運転されています。
乗車に合わせてモーニングコールもお願いできるので、寝坊する心配はありません。
客室は、エコノミーな部屋はバスなしですが、立山トンネルから湧き出す、名水百選選定の「玉殿の湧水」を沸かした大浴場もあるので、さほど問題はありません(ホテル内で使われる水はすべて「玉殿の湧水」です)。
高所で営業期間が限られるということもあって、宿泊料がやや高めで、しかも予約が取りづらい(夏休みは早めの予約が必要)という難点もありますが、立地とサービスを考えれば、いたしかたありません。
予算に余裕があるならば、洋室A(バス・トイレ付き)を選べば、4階以上で眺望もバツグンです。
夕食は、和洋選択できますが、洋食の方が満席のこともあるので、早めの予約が大切です。
晴れていれば、ミクリガ池などの探勝、あるいは室堂山展望台へのハイキングができるので、歩くのも目的ならトレッキングシューズの持参を。
おすすめのシーズンは残雪が多く、高山植物が乱れ咲く7月、そして空気は秋めき、人が減るお盆過ぎです。
お盆過ぎでも夏の花が残りますが、室堂では秋の気配を感じることができます。
時間と予算が許せば、ぜひ2泊以上の滞在をおすすめ。
1泊だと、アルペンルートの移動に時間費やし、「通り抜けるだけ」の旅になってしまいます。
同系列の弥陀ヶ原ホテルにも宿泊し3泊以上のプランにすれば、贅沢な夏休みになるでしょう。
取材協力/富山県観光振興室、ホテル立山、立山黒部貫光
ホテル立山 ここに注目!
- 日本最高所に建つホテル(日本ホテル協会加盟)
- アルペンルートオフィシャルホテルで、「日本最高所のステーションホテル」
- 晴れた日には大観峰でご来光を仰ぐ「ご来光バス」運行
- 夕食は本格的なフレンチ、または会席料理
- 名水百選選定「玉殿の湧水」を使った大浴場がある
- 夜は満天の星空が期待できる
- 早めの予約が必要
- できれば2泊以上で
- 7月とお盆過ぎ〜9月初旬が狙い目
- 初夏なら室堂山で「真夏の雪合戦」も可能
ホテル立山 | |
名称 | ホテル立山/ほてるたてやま |
所在地 | 富山県中新川郡立山町芦峅寺室堂 |
関連HP | ホテル立山公式ホームページ |
電車・バスで | 富山地方鉄道立山駅、または、関電トンネル電気バス扇沢駅から立山黒部アルペンルート利用 |
ドライブで | 北陸自動車道立山ICから約25kmで立山駅駐車場。または、長野自動車道安曇野ICから約40kmで扇沢駐車場 |
駐車場 | 立山駅駐車場(900台/無料、混雑時は臨時駐車場を600台/無料を開設)、扇沢駐車場(350台/有料、230台/無料、混雑時は臨時駐車場を600台〜800台/有料を開設) |
問い合わせ | ホテル立山 TEL:076-463-3345/FAX:076-463-3348 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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