福島県喜多方市の郊外、戸数十数戸の小集落が杉山集落。耶麻郡入田付村だった昔は、木炭と菅(スゲ=菅笠の原料)の産地だったため、見事なまでの農家蔵群(杉山の土蔵群)が残されています。「蔵のまち喜多方」には4000を越える蔵が残されていますが、実は被写体に絶好なのが、この杉山集落(杉山の土蔵群)です。
小さな集落に豪華な蔵座敷が建ち並ぶ!
三津谷が地元の登り窯で焼成した煉瓦蔵であるのに対し、こちらは白壁。
顔料を混ぜない白漆喰(しろしっくい)が美しい貯蔵蔵や、冠婚葬祭や賓客を迎える蔵座敷が建ち並んでいます。
しかも蔵座敷の内部は漆で塗り飾られているのですが、残念ながら非公開になっています。
蔵には土屋根の上に茅葺き屋根を乗せた「二重屋根」(兜屋根)が多いのも特徴。
漆喰には、防火(不燃性)というだけでなく、湿度を調節し、臭いを消し、微生物の繁殖を抑制するなどの効果があり、農家の蔵にも最適だったのです。
杉山集落は、明治時代に稲作から収入の高い菅(スゲ)に転作し、菅笠など菅製品の加工・販売によって財を成し、競うように蔵を建てたのです。
生活空間なので、マナーを守って見学を。
杉山集落(杉山の土蔵群) | |
名称 | 杉山集落(杉山の土蔵群)/すぎやましゅうらく(すぎやまのどぞうぐん) |
所在地 | 福島県喜多方市岩月町入田付上中 |
関連HP | 喜多方観光物産協会公式ホームページ |
ドライブで | 磐越自動車道会津若松ICから約22km |
駐車場 | なし |
問い合わせ | 喜多方観光物産協会 TEL:0241-24-5200/FAX:0241-24-5284 |
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